「危険予測」出来てますか!? クルマの周囲に潜む「危険」! あるのに見えない「死角」の対処法は?
見えない「死角」が交通事故の原因となるケースは少なくありません。ドライバーが意識しないうちに存在する死角の原因や予防策とは。
見えないエリアが危険を生む「クルマの周りに潜む影」
クルマの運転中、ドライバーの視界には実は、「見えていないエリア」が多く存在しています。
これが「死角」です。普段意識していなくても、ふとした瞬間に危険を生む可能性があるこの死角は、交差点や車線変更の際に特に問題になりやすい部分です。
死角が原因で事故が発生するケースが多々あります。
特に、ドライバー目線での視界の届かない場所や、路上に駐車されたクルマによって生じる死角には十分な注意が必要です。
クルマの周辺に潜む「死角」を把握することが安全の第一歩です。
全日本交通安全協会(以下、全安協)が編集・発行する「交通教本」には、危険となりがちな死角について「自動車構造上の死角」「駐停車の死角」「交差点での死角」「カーブが作る死角」の4つを、代表として挙げています。
まず「自動車構造上の死角」ですが、これはピラーやボンネットをはじめ、自動車の構造からくる死角です。これはどうしようもないので、これを補うため、バックミラーやアンダーミラーの取り付けが保安基準で義務付けられています。
つぎに「駐停車の死角」ですが、周囲のクルマで視界が遮られ、そのすぐ裏にいる歩行者などに気づけないというものです。両側にクルマがいたり、連続して駐停車されていたりすると、なおさら死角は大きくなります。さらに、幼児など背の低い歩行者は、大人と違ってさらに死角に隠れがちになります。
「交差点での死角」は、たとえば道路際のビルなどで視界が狭くなり、交差点に差し掛かってはじめて、交差道路にやってくるクルマが視認できるといった状況です。
「カーブが作る死角」も同じで、カーブ内側が崖になっている場合などは、カーブのすぐ先まで対向車がやって来ているかどうか、全くわかりません。危険を避けるため、多くの場合カーブミラーが立っていて、カーブの先が見えるようになっています。
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