“700万円超え”のスズキ「ジムニー」登場! 既視感ありまくりデザイン×超豪華“内装”採用の「コンパクトSUV」英で落札

イギリスのオークションサイト「COLLECTING CARS」で、約767万円という高額でスズキ「ジムニー」が落札されました。何やら雰囲気の違うこのジムニー、どのようなモデルなのでしょうか。

767万円の「ジムニー」!?

 2018年7月に新型が登場して以来、未だに高い人気を誇り、納車まで長い待ち時間を要しているスズキ「ジムニー」。 

 その長納期ゆえにすぐに乗り出せる中古車は高値で取引されており、デビュー直後ほどではないものの、未だに新車価格を超える金額が付けられた中古車も存在しています。

 そんなジムニーの中古車の中でも、群を抜いて高値と言える約767万円という高額車両が先日落札されました。

ジムニーが700万円超え?(Photo:COLLECTING CARS)
ジムニーが700万円超え?(Photo:COLLECTING CARS)

 この車両はイギリスのオークションサイト「COLLECTING CARS」に出品されていたもので、2021年式のジムニーシエラ。走行距離は約1.6万kmの正真正銘の中古車です。

 ではなぜここまで高価な価格となったのかというと、それは見ての通り、ブラバスGクラスをオマージュした内外装を持っているという点です。

 この車両は元々日本で新車販売されていたものがベースで、イギリスへ輸入されたのち、2024年4月に現地で登録されたもの。

 ただブラバスGクラスをオマージュといっても、その完成度は非常に高いもので、特徴的な前後のライト類はもちろん、オーバーフェンダーやバンパー、ボンネットまでもがブラバスGクラスと同様のスタイルのものが装着されており、ジムニーシエラにしては超大径となる20インチのアルミホイールやサイド出しのマフラーなども雰囲気を高めています。

 さらに驚愕なのがインテリアで、基本的なレイアウトこそジムニーのままですが、インテリアカラーはタンにすべて置き換えられ、エアコンの吹き出し口はホンモノのGクラスのものと思われるものを装着。

 そしてシートやステアリングには「B」のロゴが備わる本格派となっているのです。

 一方のパワートレインはジムニーシエラのままで、直列4気筒1.5LのNAエンジンと4速オートマチックの組み合わせでイージードライブが可能とされていました。

 このカスタマイズが日本で行われたものなのか、イギリスに輸入されてから実施されたのかは不明ですが、ボディキットは中東に拠点を構えるFast Car Service Centre (FCSC)がリリースしているものと思われ、ボディカラーはペプシブルーメタリックと名付けられた鮮やかなブルーに全塗装されています。

 767万円という価格は決して安い価格ではありませんが、場合によっては本物のブラバスGクラスよりもレアと言えるかも知れず、より個性を求める富裕層には刺さる1台だったのかもしれません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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