トヨタ斬新「セリカ」がスゴイ! 「私をスキーに連れてって」仕様に“オジサン世代”から熱視線! SEMAショーやジャパンラリーで話題となった“復活の噂”は?

米国トヨタが2024年11月に「セリカGT-FOUR(ST185およびST205)」風のボディカラーを纏った新型「GR86ラリーレガシーコンセプト」を発表したことで、セリカ復活の噂が流れています。日本でも同年2月に“特別なセリカ”が登場し話題となっていましたが、一体どのようなクルマなのでしょうか。

あの有名映画にも登場! 「セリカ」復活に期待高まる!

 2024年11月にアメリカで開催されたモーターショー「SEMAショー2024」にて、米国トヨタは新型「GR86ラリーレガシーコンセプト」を発表しました。
 
 同車は、90年代の象徴的なトヨタのラリー車両である「セリカGT-FOUR(ST185およびST205)」風のボディカラーを纏っていたことから、「セリカ」復活という話題がクルマ好きのなかで賑わいをみせておりました。
 
 また同月に愛知県と岐阜県で開催された「ラリージャパン2024」のトークショーでも、トヨタの中嶋副社長が「『セリカ』、やっちゃいます」と復活をほのめかす発言を行い、注目を集めています。
 
 そのなかで、日本でも同年2月に苗場スキー場(新潟県湯沢町)で行われた「GR-FOUR雪上試乗会」で、“特別なセリカ”が登場したことで、話題となりました。

映画「私をスキー場に連れてって」仕様の「セリカ」とは?
映画「私をスキー場に連れてって」仕様の「セリカ」とは?

 1970年に誕生したセリカは、洗練されたデザインで若者を中心に支持を集め、日本で「スペシャリティカー」というジャンルを開拓したモデルです。

 スポーツカーに匹敵する運動性能を持ちながらも親しみやすさがあり、特に世界ラリー選手権(WRC)などでの活躍で名声を高めました。

 初代から3代目まで後輪駆動を採用していましたが、1985年の5代目モデルからは前輪駆動へ移行し、さらに翌年には四輪駆動の「セリカGT-FOUR」が登場。

 このモデルはWRC仕様としても使用され、優れたパフォーマンスで高い評価を受けました。

 そんなセリカですが、2024年2月に開催された「GRヤリス」「GRカローラ」の雪上試乗イベント会場には、セリカGT-FOURの「私をスキーに連れてって」仕様レプリカモデルが展示され、訪れた多くの人々の視線を集めました。

 この仕様は、1980年代に大ヒットした映画「私をスキーに連れてって」で使用されたクルマを再現したもので、特に劇中での雪上シーンが印象的です。

 映画では、主人公たちがスキーリゾートを目指すシーンで、白いセリカGT-FOURが雪道やゲレンデを爆走し、激しいアクションシーンを披露。

 また、志賀高原から群馬の万座へと続く雪道を駆け抜けるシーンは、スキー文化とクルマ文化が重なり、1980年代の空気感を象徴する名場面としてファンの間で語り継がれています。

 さらに、映画ではラリードライバー並みのドリフト走行や大ジャンプ、都心でのスピーディな走行シーンも見どころで、セリカGT-FOURの魅力が存分に引き出されました。

 登場人物がチェーンを巻いたFFのトヨタ「カローラII」と、4WDのセリカGT-FOURが雪の中で対比されるシーンも印象的で、当時の4WD車への憧れを呼び起こしました。

 イベント会場では映画の挿入歌である松任谷由実の「恋人はサンタクロース」や「BLIZZARD」が流れ、往年のファンにとっては懐かしさが増す演出となっていたようです。

 このようにセリカがイベントに展示されていたことや、SEMAショーでセリカのラリーカーがオマージュとして用いられたこと。

 ほかにもトヨタの社長が豊田章男氏から佐藤恒治氏に代わった際に、SNSで「佐藤社長の夢はセリカ復活」であると話題になっていたこと、会長となった豊田章男氏はその後「セリカが出るようにトヨタにお願いしている」と語っていたことなど、トヨタがセリカに対する強い思い入れがあることが分かります。

 さらに、2024年11月に特許庁が公開したトヨタの商標登録には“CELICA(セリカ)”の文字もあることから、市販化の可能性が期待されています。

 近年のトヨタでは、GRの名を冠したスポーツカーを複数車種投入していることからも、今後の動向から目が離せません。

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