「すごい大渋滞…」東名の「集中工事」いつまで続く? 大和トンネル付近は「2車線の大規模規制」も 11月からは「1年以上のロング工事」も予定

東名高速の神奈川県内区間が、上下線ともにしばらく混雑する見込みです。一体なぜなのでしょうか。また、いつ頃まで続く予定なのでしょうか。

東名の夜渋滞 しばらく辛抱が必要

 東名高速の東京IC〜大井松田ICまでにかけての神奈川県内区間は特に交通量が多く、休日には大渋滞が発生するポイントがいくつもあります。
 
 一方で、休日ではなく平日の夜間でも、上下線ともにしばらく混雑することが見込まれています。

渋滞する東名東京料金所 (画像:PIXTA)
渋滞する東名東京料金所 (画像:PIXTA)

 東名高速は1968年に開通したことから非常に古く、また大型車の通行も多いために老朽化が進んでいます。

 このことから2015年に大規模更新・修繕事業の実施を決定。2015年度から15年をかけて約1兆円の規模で徐々にリニューアルが実施されています。

 さて、このうち2024年10月31日現在、実施されている工事は以下の通りです。

 ●東京IC〜東名川崎IC(上下線) 11月中旬頃まで

 東京と神奈川の都県境にある東名多摩川橋の補修に伴う工事で、交通量も多く6車線にまたがることから、2021年11月から6段階にかけて実施されています。

 現在はその最終段階に突入していますが、平日夜間20時頃からは下り線が2車線規制されるタイミングがあり、渋滞が発生しています。

 ●東京IC~大井松田IC(上下線) 11月9日まで

 静岡手前までの非常に長いエリアで規制されており、工事の内容は舗装補修、道路付属物の補修・取り替え、道路維持作業(草刈など)、道路構造物や設備の点検などとなっています。

 昼夜連続で実施され、特に18時から翌朝6時までは、常に混雑している横浜町田IC〜大井松田ICにかけてが「2車線規制」になる時間帯・区間もあります。

 工事最大の規模ともいうべき規制のため、上り線では19時頃から大和トンネルを先頭に10km以上、下り線でも横浜町田ICを先頭に5km以上の渋滞が発生しています。

 また、工事や渋滞に備えて海老名SAへ出入りするクルマでも混雑しており、上り線で出口渋滞も起きています。休憩は海老名SAを避け、中井や鮎沢、足柄、港北の各SA・PAを選んだほうがよいでしょう。

 6時から18時までは規制は比較的少なくなっています。

 10月末にかけては1車線のみになるタイミングもありましたが、徐々に工事終了が見え規制も落ち着いてきました。終了予定の11月9日まで、もう少しの辛抱が必要です。

 ●横浜町田IC〜海老名JCT(下り線) 11月9日から2026年2月下旬まで

 この区間は大渋滞ポイントの「大和トンネル」手前です。新たに車線を増やすための工事で、すべて完了すると4車線となり、大幅な混雑緩和が見込まれます。

 工事では車線規制はありませんが、非常に長い期間で車線幅の縮小が実施されます。

※ ※ ※

 将来の安全のために実施される工事であるため、規制はやむを得ません。工事スケジュールも、渋滞を極力避けるように組まれています。

 NEXCOでは公式サイトで各日の工事規制を公開しているため、時間に余裕をもち、必要に応じて迂回するなど、最新の道路交通情報を確認してから通行するほうが良いでしょう。

 ちなみに、集中工事の影響で、ヤマト運輸や日本郵便では荷物の配達遅延があると発表しています。

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