「車検のシールをガラス真ん中ではなく運転席の上に貼られました。貼り直しできますか?」質問に回答殺到!?「ダメだろ」「分かっていますか?」の声も 法律ではどう決まってる?

2023年7月3日より、車検ステッカーの貼付け位置が変更となりましたが、未だにユーザーからさまざまな意見が寄せられています。どのような意見が集まっているのでしょうか。

回答殺到!?

「車検証のシールをフロントガラス真ん中らへんではなく運転席の上段付近に貼られました、貼り直しできますか?」
 
 そんな質問が大手質問投稿サイトに投稿され、話題を集めています。10月30日時点で回答は21件にものぼり、様々な反響があったようです。
 
 いったいどんな声があり、実際どんな問題があるのでしょうか。

どっち?ステッカーの「貼りなおし」
どっち?ステッカーの「貼りなおし」

 投稿者はこの質問文以外に特段の解説をしていませんが、おそらく今までは車検シールの貼付位置がフロントガラスの真ん中だったのに、「今回の車検で、貼られる場所が変わった」ということを気にしているのかもしれません。

 シールは一般的に、販売店や整備工場といった代行業者が貼ってくれるので、ドライバーが「貼る位置を気にする」ことはあまりありません。逆に自分で車検場まで持っていく「ユーザー車検」の場合は自分で貼りますし、今回の質問のように「貼りなおしたい」という人もいます。

 この質問に対し、「出来ません」「禁止されています」「ダメになってます」「違反です」と回答が殺到しています。

 一体どういうことでしょうか。実は、最近になって“ルール”が変わったのです。

 ※ ※ ※

 まず「車検証のシール」というのは、正式には「検査標章」と言います。これは自動車検査証の有効期間が満了する時期を示すものです。

 検査標章を貼ることは、義務になっています。法律では、道路運送車両法第66条で以下のように規定されています。

「自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない」

 これに反した場合、同法第109条では「50万円以下の罰金」の対象となる可能性があります。

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