トヨタは2024年4月5日に、商用車「プロボックス」を一部改良し発売しました。
　
　この新しいプロボックスは、一体どのようなモデルに仕上がっているのでしょうか。

　プロボックスは、ステーションワゴンタイプの商用ライトバンで、2002年に初代モデルが登場して以来、改良を重ねながら22年間販売されているロングセラーモデルです。

　そのボディサイズは、全長4245mm×全幅1690mm×全高1525mm（2WD車）とコンパクトな5ナンバーサイズで、日本中を走り回る商用車だけに、取り回しの良さを重視して設計されていることが分かります。

　パワートレインは3種類を用意し、1.5リッターまたは1.3リッターの直列4気筒エンジン、さらに1.5リッターのハイブリッド仕様から選べます。

　1.5リッターエンジンは最高出力109馬力・最大トルク136Nmを発揮し、1.3リッターエンジンは最高出力95馬力・最大トルク121Nm。

　そしてハイブリッド仕様は、最高出力74馬力・最大トルク111Nmのエンジンと最高出力61馬力・最大トルク169Nmのモーターを組み合わせたパワフルなモデルで、くわえて22.6km／Lの低燃費性能も誇ります（WLTCモード）。

　そんなプロボックス最大の魅力は、経済性の高さと荷室の使い勝手を追求した点にあり、例えばA4コピー用の箱であれば89個も積載可能です。

　荷室の形状を工夫することで、1800mm×900mmサイズのコンパネも平積みできます。

　運転席周辺の装備も魅力的なものとなっており、スマートフォンを固定できるマルチホルダーや、1リットルの紙パックも入る大きなドリンクホルダー、A4サイズのノートパソコンや弁当箱を置ける便利なインパネテーブルが備わっています。

　さらにフロントシートの形状にも配慮し、長時間の運転に耐えるドライバーの身体への負担を軽減。

　このように、プロボックスは優れたパワーや高い積載量、乗用ステーションワゴンのような扱いやすさを持ち合わせることから、最近では同車をアウトドア用やカスタムカーのベースとして利用している事例も多く見られます。

　2024年4月5日に実施された改良では、プロボックスの使い勝手と便利さに磨きがかけられ、自動防眩ルームミラーに新たにバックモニター機能を標準で内蔵。

　後退時に車両後部のカメラで撮影した映像を内蔵モニターに表示することで、大きな荷物を積載した際にも後方確認がしやすくなり、これまで以上に車両後方の視認性と後退時の安全性が向上しました。

　改良後の新しいプロボックスの価格は、ガソリン仕様が152万9000円から193万9000円、ハイブリッド仕様が182万8000円から205万2000円となっています。