トヨタ車の“信頼性”なぜ高い? 新車販売台数でトップな「自動車メーカー」の“起源”を「産業技術記念館」と「国内初の乗用車専門工場」で知る
トヨタ自動車の最初の工場「元町工場」とは
トヨタ産業技術記念館のある名古屋市から40分ほどクルマを走らせると、同社の“元町工場”(愛知県豊田市トヨタ町)があります。この工場にも立ち寄って、工場内を見学させていただきました。
元町工場は1959年に操業を開始し、前述の初代クラウンを皮切りに、「トヨペット コロナ」(1960年生産開始)など、トヨタ創業期を支えたクルマたちを送り出してきた国内初の乗用車専門工場。
現在では、「クラウン セダン」、「クラウン クロスオーバー」、「MIRAI」、「センチュリー セダン」、「bZ4X」、レクサス「LC」、「RZ」、スバル「ソルテラ」、「クラウンパトロールカー」といった様々なクルマを生産しています。
また、GRファクトリーも内包されており、「GRヤリス」、「GRカローラ」といったクルマもここで生産されています。
そんな元町工場では、前述の車種たち…セダン、SUV、ミニバンと、ボディタイプの違いだけでなく、ガソリン車、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCEV)といった様々なパワートレインや駆動方式のクルマも含め、“混流生産”を行っています。
これだけ多種多様なクルマを混流生産しているのは、トヨタの中でも異例だといいますが、その実現のため、工場の中では多種多様な“改善”の痕跡が見られます。
トヨタの公式メディア「トヨタイムズ」によれば、内閣総理大臣 岸田文雄氏(訪問当時)が同工場を訪問した際、以下のようにコメントしたようです。
「製造工程に手づくりのさまざまな工夫を凝らす“カイゼン”という言葉が世界中で使われていますが、まさにその現場を見させていただいたと感じ、感銘を受けました」
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産業記念館と元町工場をあわせて見学すると、創業当初からトヨタはブレずに“モノづくり”と向き合ってきたことが良くわかります。
日本を支える一大産業である自動車業界のトップを走り続けるトヨタが“何を考えているのか”…その一片を理解することができるので、機会があればぜひ皆様にもご覧いただきたいところです。
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