2024全日本ラリーがついに終幕! Rd.8の「M.C.S.C.ハイランドマスターズ」を制したのは そしてシリーズチャンピオンは誰の手に!?
2024年3月の「Rally三河湾」からスタートし、全8回にわたって開催された2024年全日本ラリー選手権も今回で終幕となります。第8戦となる「M.C.S.C.ハイランドマスターズ」は雨の降るターマックラリーが舞台となりましたが、制したのは誰だったのでしょうか。そしてシリーズチャンピオンの栄光は誰の手に渡ったのでしょうか…?
ついに最終戦!ハイランドマスターズは雨の降るターマックラリー
2024年10月18日から20日にかけて、岐阜県高山市を中心に全日本ラリー第8戦となる「M.C.S.C.ハイランドマスターズ」が開催されました。
2024年の最終戦となるM.C.S.C.ハイランドマスターズは、今年で51回目の開催となる歴史のあるラリーのひとつです。
かつてはグラベルラリーとして開催されていたハイランドマスターズですが、非常に荒れた路面ゆえに「カーブレイクラリー」とも呼ばれたハードなラリーでした。ターマックラリーに姿を変えた今でも、ひとたび天候が悪化するとガスが発生して選手達の視界を奪い、また標高が高く気圧の変化に対応したエンジンマネジメントも重要なポイントとなるラリーです。
古い街並みをリエゾンで通過
今年は高山市役所でのセレモニアルスタートの後、昨年と同様に古い街並みが残る高山市内をリエゾンで通過。居合わせた国内外からの観光客も興味津々で、カメラを向ける人も多く見られました。ラリージャパンの効果か、ラリーへの興味や知識が豊富なギャラリーも見られ、少しずつではあるもののラリーへの関心や理解が深まった印象を受けました。
このラリーのステージの特徴を簡単に説明すると、LEG1のステージはいずれも道幅は狭く路面も荒れ気味です。基本は上りですがSS2と5の牛牧上りの後半部分は下りとなります。
LEG2のSS8と11の駄吉上りは荒れた路面の上りが続き、インカットによってかき出された砂利が選手たちを悩ませます。SS9と12の無数河-アルコピアは全線にわたって緩やかな下りとなります。SS7と10の大山線は唯一の2車線幅の道となり、他のステージとは雰囲気の違うステージといえます。
また、12本のステージは全てが10キロ以下のショートステージとなり、ひとつのミスが後々まで響くことになりそうです。
シリーズチャンピオンは新井大輝選手と松尾俊亮選手に!
新井大輝選手のシリーズチャンピオン(ドライバー部門)が既に決定しているJN1クラスですが、ラリー北海道終了時点でコ・ドライバーのシリーズチャンピオンはまだ決まっていませんでした。
ポイント的には新井選手のコ・ドライバーの松尾俊亮選手が有利でしたが、勝田範彦選手のコ・ドライバー木村裕介選手にも逆転チャンピオンの可能性は残されていました。
ですが、エントリーリストに勝田範彦・木村裕介組の名前はなく、松尾選手のJN1クラスのコ・ドライバーチャンピオンが決定しました。木村選手には逆転チャンピオンの可能性もあっただけに、ぜひともエントリーしてほしいところでした。
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