「もう…セダンはオワコンなの?」 街中で見る機会は減った…なぜ? 「スカイライン」は次期型登場か 今後「生き残るために重要」なコトとは
かつては「乗用車の基本」と呼ばれ、各メーカーには大中小と数多くのセダンが用意されていましたが、現在の状況はどうなっているのでしょうか。
クロスオーバーSUVの世界的な人気の一方でセダンはかなり厳しいビジネスを強いられています。
かつては「乗用車の基本」と呼ばれ、各メーカーには大中小と数多くのモデルが用意されていましたが、現在の状況はどうなっているのでしょうか。
現在の日本車はこのような状況です。
トヨタはセンチュリー、クラウン、カローラ(アクシオ含む)、MIRAIなどがありますが、MIRAI以外は他のボディラインアップを持っており、セダンは法人ユースが主の印象です。
レクサスはLS/ES/ISと一見頑張っているように見えますが、LSは全く売れず生産終了の噂が流れている状況、ISは2020年に大幅改良されたものの古さは隠せません。
日産はスカイラインのみ。現行モデルは2019年に大幅改良され、ハンズフリー可能なプロパイロット2.0を搭載しましたが、現在はそのグレードは生産終了。
日産自身は「スカイラインを諦めていません」と公言するも、その後日産としての正式なアナウンスはありません。
しかしながら海外では、インフィニティ「Q50(日本名:スカイライン)」に関して、現行型は2024年モデルで終了することが明かされています。
それに対してインフィニティは「Q50は24年モデル以降、アメリカ、およびカナダでは販売されません。Q50のスピリットは、2023年10月にデビューしたセダン『ヴィジョンQeコンセプト』が予告する未来のスポーツセダンEVにも確実に受け継がれていきます」とコメントするなど、グローバルでは今後、次期型が登場することが示唆されました。
ホンダはアコードのみです。走りの実力は相当高いレベルにあるものの、地味な見た目なのは否めません。
なおシビックは海外向けにはセダンが用意されていますが、日本向けはハッチバックのみです。
スバルはWRX S4のみです。ちなみにレガシィは6代目、インプレッサも5代目までセダンが用意されていましたが、現行モデルは共に用意されていません。
マツダはマツダ3セダンのみです。登場時は多彩なモデルバリエーションを持っていましたが、現在はパワートレイン/グレード共にファストバックよりも集約されています。
参考までにフラッグシップのマツダ6のセダンは2024年4月に生産終了、後継モデルは存在しません。
そして、三菱、スズキ、ダイハツは何とゼロ。
なぜ、セダンはここまで減ってしまったのでしょうか。
それは単純明快で他の車型のモデルのほうが魅力を持っているからです。
利便性の面で言えば、セダンは居住性/ラゲッジ性能の高さ、高いアイポイントよる運転のしやすさなどは、クロスオーバーSUVやミニバンには到底叶いません。
走りの面ではかつては低全高/低重心、そして剛性面でも有利なセダンに強みがありましたが、現在は技術/制御の進化によりクロスオーバーSUVやミニバンでも常用域ならば、そのネガを感じさせない走りが実現できています。
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