6速MTד進化版”VTECターボ搭載! ホンダ「新型スポーツハッチ」がスゴイ! 硬派“過ぎない”「シビックRS」の実力とは
シフト操作するだけで「楽しい!」「気持ちイイ!」
前置きが長くなりましたが、そんな新型シビック RSで都内を試乗してきました。
エンジンスタートと同時に響く音は、控えめながらも耳さわりが心地良く、足裏に感じるカチッとした剛性感や、手のひらで包むようなホンダらしいシフトレバーが気分を高めます。
駐車場から車道へ出るまでの超低速でも、ギクシャクすることなくリラックスして運転できるところにまず、「なるべく乗りやすく楽しく」というRSの素性が感じられます。
そして少しずつ速度を上げていくと、踏めば軽やかに吹け上がり、抜けばストンと落ちてくれるメリハリのあるエンジンと、適度な反力がクルマとの対話をしている気分にさせてくれるステアリングフィール。
コクッ、コクッと上質感をともなって操作するシフトも面白く、信号待ちからの再発進さえ楽しみになるほど。
街中ではこれ以上ステアリングが重かったり、アクセルのレスポンスが鋭くなったりすると、確かにちょっと気を遣ったり疲れてきたりしそうだなと、RSのちょうどよさを実感しました。
具体的な数値としては、軽量フライホイールの採用で重量が現行比でマイナス23%、慣性モーメントがマイナス30%となり、エンジン回転降下レスポンスが50%アップ、回転上昇レスポンスが30%アップしています。
高速道路では、従来からの「NORMAL」「ECON(エコ)」にRSから「SPORT」と「INDIVIDUAL」が加わったドライブモード。そこでSPORTを試してみました。
シフトレバーの隣りにあるトグルスイッチで切り替えると、メーター内が赤くなり、アクセル踏み込みに対する応答性がアップ。ステアリングの重さも変わります。
カーブや合流からの再加速などでみせる、スカッとダイレクトな走りがとても楽しく、もっと走り続けたくなるほどでした。
欲を言えば、もう少し音が派手になるなど、盛り上げる演出があって「変わった感」が強くなってもいいかなと思いました。
しかし開発者によれば、このエンジンの素の音が気持ちよかったので、なるべくそのまま聴かせてあげたかったとのこと。
確かに日常メインで乗るなら、このくらいがちょうど良いかもしれません。
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