冬タイヤいつ履き替える? 安全と経済性でもっともベストなタイミングとは

非降雪地域でもスタッドレスタイヤ、必要?

――元来、ドライな路面をスタッドレスタイヤで走ると、どのような影響があったのでしょうか。

 もともとスタッドレスタイヤは雪や氷のうえでの走行性能を意識した商品で、ドライな路面ではカーブを曲がるときなどに腰がふらつく感じがするほか、トレッドパターンが細かいため走行音がうるさいといった問題がありました。近年の商品は、こうしたカーブにおける旋回性能や、静音性を向上させています。

――太平洋岸などでは、年間を通して雪がまったく降らないということもありますが、夏タイヤのままでもよいのでしょうか?

 雪は降らなくても、路面が凍結することは十分に考えられますので、当社としてはこうした地域でもひとつの「保険」として、スタッドレスタイヤの装着をおすすめしています。たとえば東京で雪が降るのは1月ごろからが多いと思いますので、やはり11月ごろから交換をお考えいただいた方がよいでしょう。販売店も、早めの交換に対して割引していることもありますので、経済的にもメリットがあるといえます。

※ ※ ※

 なお、冬場は路面温度も低くなるため、夏タイヤが本来のグリップ力を発揮できないかもしれない点には、留意したほうがよいでしょう。

 ちなみにオートバックスセブンによると、スタッドレスタイヤは早い地域で8月、9月から販売が始まり、早期購入割引を実施している店舗では冬に近づくにつれ割引率が低くなっていくとのこと。キャンペーン実施の有無やその時期、割引率についても店舗により異なるといいますが、東京などの都市部では11月中旬には割引を終了している店舗もあるそうです。

【了】
提供:乗りものニュース

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