ホンダが「超スゴいCR-V」を初公開! 専用“ワイドボディ”×ブラック顔の「魔改造仕様」に驚愕! 「Honda 0シリーズ」の開発車両が示すものとは

ホンダは次世代EV「Honda 0」シリーズの技術を公開しました。開発車両の一部は試乗も可能となっています。その1台である「CR-V」ベースの開発車両に乗ってみました。

ホンダの「ゼロシリーズ」始動! その完成度は?

 2024年1月にアメリカ・ラスベガスで開催の「CES2024」で世界初公開された、ホンダの次世代EV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」。
 
 そのコンセプトモデルとして「サルーン」と「スペースハブ」がお披露目されました。

ホンダの次世代EV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」開発車両(CR-Vベース)
ホンダの次世代EV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」開発車両(CR-Vベース)

 市販バージョンはSUVを中心に、複数のモデル(2030年までにグローバルで7車種)が検討されているようですが、中でもサルーンはシリーズのフラッグシップとなるモデル。

 開発アプローチの「Thin, Light, and Wise(薄く、軽く、賢く)」を解りやすく体現したものとなります。

 サルーンは低全高でスポーティなスタイルと、大人4人がゆったり過ごせる広々空間を両立させたパッケージが特徴で、EV時代におけるホンダのMM思想(マン マキシマム・メカ ミニマム)を具現化。

 単なるコンセプトではなく、ホンダは「ほぼこのスタイルで2026年に市販化させます」と語っています。

 そんなゼロシリーズに搭載される技術は、これまで概念的には語られてきましたが、今回ホンダの開発拠点で行なわれた「Honda 0 Tech Meeting」でその多くを公開。

 更にゼロシリーズの開発車両の試乗も実施。その実力(の一部)はどうだったのでしょうか。

 まずは今回公開の、ゼロシリーズに採用される主な技術を紹介しましょう。

 クルマの根幹となるプラットフォームはEV専用で、2.0GPa級のホットスタンプ材(超高張力鋼板)を採用。

 床下はホンダが長年培ってきた低床フロア技術の応用で、重量物をより低く/車両中心に配置すること可能となり、素の状態で低重心/低慣性を実現。

 車体は従来のモデルとは異なる発想で、コーナリング時にあえてしならせる挙動を与えることでタイヤの荷重をコントロール。要するに部位に応じて剛性を切り分けた「強靭でしなやかな車体」となっています。

 モーターは前後に小型かつ高効率なe-Axle(180+180kW)を搭載。ちなみにこのe-Axleは、一般的なEVと比較してインバーターを約40%小型化する事により、従来モーターではレイアウトが難しかった横型配置のパッケージを可能にしています。

 その結果、フロントは低いボンネット高、リアは内燃車とほぼ変わらないラゲッジスペース高を実現しています。

 バッテリー(リチウムイオン)はLGエナジーソリューションと共同開発された軽量・薄型化されたもので、メガキャスト(高圧高精度鋳造:6000トンクラス)と3D摩擦攪拌接合(FSW)技術を採用した薄型バッテリーケース(一般的なバッテリーに対して6%薄い)に搭載されます。

 バッテリー容量は未公表ですが、航続距離はEPAモードで約300マイル(WLTPモードで600km程度)と公言しています。

 サスペンションは4輪独立式のエアサス、ステアリングシステムはホンダ初のステア・バイ・ワイヤ式、ブレーキシステムはバイ・ワイヤ式を採用。

 これらとモーターを、高精度なセンシング技術(高精度三次元ジャイロ姿勢推定と安定化制御)によりシームレスに連動させる「モーションマネージメントシステム」が採用されています。

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