高速道路の「新・深夜割引」まもなく開始! 衝撃の大改革は「得する?」それとも「損する!?」 新制度「来春実施」へ

見直しで「深夜割引」は「どう変わる」のか

 見直し後は、深夜割引対象時間帯を22時から翌5時に拡大し「走行分のみ」を3割引とします。

 またこれにあわせて、高速道路走行距離400kmを超えた分の長距離割引を拡充するとともに、割引見直し運用開始後5年程度の激変緩和措置が行われます。

 ただしNEXCO各社によると、この見直しは2024年7月時点で予定されているものであり、今後変更の可能性がないとは言えないとのことでした。以下に記す内容についても同様です。

深夜割引見直し後の割引計算例[資料:NEXCO各社]
深夜割引見直し後の割引計算例[資料:NEXCO各社]

 まず「深夜割引対象時間帯を22時から翌5時に拡大し“走行分のみ”3割引」とする計算はどのようにして算出されるのでしょうか。

 これまでの深夜割引で行われている「ETC料金所」通過時点だけではなく、高速道路内に新たに「ETC無線通信専用アンテナ」を設置することで、各アンテナを通過した時間を収集して行われるようになります。

 深夜割引見直し後は、各ETC無線通信専用アンテナないしはETC料金所の間を走行する平均時速が計算されることになります。

 ETC無線通信専用アンテナがどの間隔で設置されるかの説明はありませんでしたが、各インターの間に1つは必要になってきそうです。

 深夜割引対象時間帯に実際に走行した距離の計算方法は、ETC無線通信専用アンテナ「A」と「B」があるとして、AB間の所要時間を計測し、AB間の距離から割って平均速度を求めるものとなっています。

 また、22時および5時の時点で、車両位置が特定されます。

 例えば、深夜割引の適用時間が終わる3分前の午前4時57分にAを通過した場合「平均速度×3分」の計算で、5時ちょうどまでにAから何km走行したかを求めて、割引高速料金が算出されます。

 高速道路の料金設定は、インター間で設定されているのではなく「(利用距離×1kmあたりの料金+ターミナルチャージ150円)×消費税率」で計算されるため、前述の細かい割引高速料金の算出が可能となっています。

 見直し後は、割引料金の計算が複雑になって処理に時間がかかるため、現在の料金所通過時のようにすぐに算出されず、後日「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への還元する形での割引制度に変更されます。

 なお見直し後は、実際に走行した距離に対しての割引が細かく計算されてしまうため、できるだけ速い速度で走ったほうが得になってしまいます。

 これに対してNEXCOでは、上限距離を設定することで、無謀運転の防止を図っていると説明します。

 軽自動車・普通車・中型車・乗合型自動車は、高速道路利用1時間あたり105kmを上限に、乗合型以外の大型車・特大車は90kmを上限とします。

 利用時間が4時間を超える場合は、休憩時間に相当する30分相当が上限距離から減らされます。

 ただし減らした後の上限距離が、4時間分の上限420kmないし360kmを下回らないことが条件です。

 この計算は、22時から翌5時ごとに行われる制度となっています。

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