なぜ「軽」にSUV風増えた? スズキ・ダイハツ、三菱が先行も… ホンダも新投入で激戦区に!? ユーザーニーズの変化とは
2024年9月20日にスズキ新型「スペーシアギア」、27日にホンダ新型「N-BOX JOY」、10月3日スバル「シフォントライ」など相次いで登場する通称「軽SUV」。その名の通りSUVのようなタフな見た目が特徴です。この手のモデルはスズキやダイハツ、三菱から先行して登場していましたが、なぜ最近「SUV風」が流行っているのでしょうか。
なぜ「SUVルック」のスーパーハイト系が次々ラインアップされるのか?
でも、なぜSUVルックのスーパーハイト系が次々ラインアップされているのでしょうか。
スーパーハイト系はこれまで「ノーマル」と「カスタム」の2つのキャラクターが般的でした。
その流れを作ったのは「裏ムーヴ」と呼ばれた初代ムーブエアロダウンカスタム(1997年登場)です。
元々はアメリカンミニバンのテイスト付加させた純正カスタマイズモデルでしたが、ノーマルモデルよりも精悍、スポーティ、ワルなイメージがユーザーに受け、途端にメインストリームに。

その流れが今のラインアップ構成に繋がっていますが、最新のカスタムはどちらかと言うと、軽自動車本来価値を持つベーシックなノーマルに対して、付加価値をプラスした上級グレードと言う位置づけに変化しています。
要するに、当初はアウトローな存在だったカスタムが、今では“普通”になってしまい、シェア拡大を狙うためには新たな個性が求められ、その結果としてSUVルックのスーパーハイト系が生まれたのでしょう。
このように軽自動車は時代のニーズに柔軟に対応しながら変貌するのは、時代によって求められるモデルが大きく変化しているからです。
そのような観点で見ると、筆者としては、軽自動車はズバリ「時代を映す鏡」と言える存在だと思っています。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。






















































































