日本独自の「軽トラック」なぜ海外でも人気を集める? 古い中古車がアメリカに大量輸出!? 軽トラの魅力とは?

最近、「軽トラ」がアメリカで人気だといい、多くの中古車が輸出されています。もちろん日本でも注目されているのですが、どのような魅力があるのでしょうか。

国内外で「軽トラ」が注目されている!

 農業や運送業などで活躍する「軽トラック(軽トラ)」ですが、最近はキャンプやスキー・スノーボードといったアウトドアスポーツの道具や、サーフィンや釣りなどのマリンスポーツの道具も積載しやすいとあって、個人ユースでも熱い視線が注がれています。
 
 さらには、カスタムを施した軽トラを楽しむ人も増えるなど、国内での人気が高まっているのですが、最近、アメリカで“軽トラブーム”になるほど注目を集めているのです。

農業などで活躍する日本独自の「軽トラック」
農業などで活躍する日本独自の「軽トラック」

 軽トラは、全長3400mm以下×全幅1400mm以下×全高2000m以下のボディサイズに、エンジンの排気量は660ccという「軽規格」に該当します。

 これに加えて、荷台幅1410mm以下、荷台フロア長2030mm以下、荷台長1940mm以下、荷台高285~290mm以下、最大積載量350kg以下という、軽商用車の規定も兼ね備えています。

 さらに、荷台に乗せられる荷物のサイズも道路交通法第57条に規定があり、長さは自動車の全長の10%までは許容範囲で(車体込み)、幅は車体の幅と同じ1400mm以下、高さは荷台の高さを加えても3800mm以下に収まる必要があります。

 そんな軽トラは現在、トラックの本場であるアメリカで人気沸騰中だといいます。

 アメリカでは、製造から25年を経過した自動車はアメリカの保安基準(FMVSS)に適合していなくても、アメリカ国内への輸入が可能となる制度があります。

「25年ルール」と呼ばれるものですが、このルールが適用された古い軽トラが、2023年度は7000台以上も輸出されたというのです。

 海外への輸出を手掛けるA氏に聞いてみました。

「軽トラが人気となっているアメリカですが、国内のインフレの影響で、ピックアップトラックの価格が高騰していることのも大きいでしょう。

 荷物を積むといっても大きいクルマはいらないし、25年ルールが適用された古いクルマは税金も安いのですから、複数台所有が当たり前のアメリカでは経済性と信頼性の高さで軽トラ人気に火がつきました。

 カスタムのベース車両としても注目されています」

 ただし、軽トラに該当する規定がアメリカにはないため、公道走行できるのは19州のみとなっています。

 そのうちのひとつであるロードアイランド州では、DMV(日本の陸運局のようなもの)が「日本市場向けの軽トラは違法」としており、今後は新規登録どころか現在登録済みの軽トラも登録を放棄し、公道走行ができなくなる可能性もあるようです。

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