マツダは、ロータリースポーツカーのコンセプトモデル「RX-01」を2024年9月1日まで東京都内の販売店、関東マツダ 洗足店（大田区）で実車公開していました。
　
　市販化も検討されていたといわれる幻のスポーツカー展示に対し、SNSではさまざまな声が集まっています。

　次世代のロータリースポーツカーを示したコンセプトカーとして、1995年10月に開催された第31回「東京モーターショー1995」に出展されたRX-01。

　ロータリースポーツカーの初代「RX-7」（SA22C）の原点に立ち返り、シンプルにまとめられたという2シーターの流麗なフォルムが印象的です。

　搭載されるのは、マツダ独自のロータリーエンジンですが、ロータリーエンジンとターボチャージャーを組み合わせた既存の「RX-7」などとは異なり、吸気ポートをサイドに配した新設計の自然吸気タイプで、最高出力220ps、最大トルク22.0kgmを目標に開発されています。

　現実味を感じさせるフォルムや凝った設計のエンジンなどから、1991年に登場した3代目RX-7（FD3S）の後継車との噂もあがりましたが実現することはなく、幻のモデルとなってしまいました。

　ただし吸排気ポートをローターハウジングのサイド面に配した自然吸気のロータリーエンジン技術は、2003年登場の4ドア・4シータースポーツカー「RX-8」に搭載の13B型「RENESIS」エンジンで実現しており、RX-01が単なるコンセプトカーではなかったことを示しています。

　そんなRX-01に対し、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。

　多かったのは「いま見ても個性的」「スゴイデザイン」など、斬新なフォルムに対しての声でした。

　そんなRX-01については「当時欲しいと思った記憶がある」という声があるいっぽうで「繊細なカタチのFDに比べると大味な気がする」「ちょっと苦手」といった声もあり、個性的なスタイリングには賛否両論あるようです。

　2023年10月開催の第1回「ジャパンモビリティショー2023」では、ふたたびロータリーエンジン搭載のスポーツカーコンセプト「アイコニックSP」が登場し、大きな話題となりました。

　こちらもかつてのRX-01のように「市販化」に向けた動きがあるといわれており、今後の動向に注目したいところです。