ホンダは2024年8月1日、「フィット」シリーズのコンパクトクロスオーバーSUVモデル「フィット CROSSTAR（クロスター）」の一部改良を実施し、9月5日に発売します。
　
　人気のフィットシリーズのなかでも極めて個性的なフィット クロスターだけに、SNSなどでは早くも多くの声が寄せられているようです。

　フィットは、2001年に誕生したコンパクトカーです。

　小型ながら広い室内空間と多彩なシートアレンジ、そしてスポーティなスタイリングを兼ね備えた高い実用性が支持され、デビュー早々に大ヒット作となりました。

　優れた基本コンセプトはそのまま歴代モデルで受け継がれ、2020年2月には4代目となる現行型フィットが登場しています。

　歴代の美点を活かしながら、4代目では数値では表せない「感性価値」を追求し、ユーザーに寄り添う心地良さを具現化しました。

　新開発の2モーターハイブリッド「e：HEV（イーエイチイーブイ）」を搭載し燃費を向上したほか、前方視界を大幅な改善や、上級車向けのシート骨格を採用するなど、快適性を高めました。

　グレード体系も大きく変更し、基本タイプの「BASIC（ベーシック）」、ナチュラルな素材感により質感を高めた「HOME（ホーム）」、専用本革シートなどを備えた高級仕様「LUXE（リュクス）」など、個性的なラインナップを揃えました。

　さらに2022年のマイナーチェンジでは、走りの質にこだわった新タイプ「RS（アールエス）」も新設定されています。

　そんな4代目フィットシリーズのなかでも、特に個性的なのが“クロスター”です。

　専用の大型フロントグリルが備わるほか、ホイールアーチプロテクターやロアガーニッシュなどのブラック化、ルーフレールの追加などSUVテイストの専用内外装が与えられ、独自の魅力を放つモデルとなっています。

　2022年のマイナーチェンジ時には、フィット クロスターもデザインの小改良を実施し、フロント、サイド、リアのガーニッシュをシルバー色に変更したことで、タフで精悍な印象も高めました。

　今回実施された一部改良では、オートリトラミラーや全席オートパワーウィンドウなどを標準装備化するなど、快適装備の追加を図っています。

　また、新たに本革巻ステアリングホイール、本革巻セレクトレバー、運転席シートバックポケット、アームレスト付センターコンソールボックス（ドリンクホルダー付）を追加したほか、ガソリンモデルにもシートバックスマートフォンポケットを採用しました。

　新型フィット クロスターの販売価格（消費税込み）は、229万2400円から283万1400円までです。

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　シリーズ随一の個性派モデルである新型フィット クロスターに対し、SNSなどではさまざまな反響が集まっています。

　多かったのは「いまのフィット買うならコレ」「現行型の雰囲気に一番似合ってる」「SUVテイストに違和感なし」など、個性的な仕立てを評価する声でした。

　いっぽうで「少し優等生過ぎる」「もっとゴツイタイヤ履かせたらイイのに」「車高もグッとアゲて欲しい」など、さらにタフなスタイルを求める意見もみられます。

　2022年1月に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2022」では、ホンダ自らがフィット クロスターにカスタマイズを施したモデルを出展しています。

　ベージュのボディカラーやリフトアップ、ワイドフェンダー、専用バンパー、オフロードタイヤ装着などでタフなSUVテイストを強めたものでした。

　このモデルを覚えているホンダファンも多く「オートサロンの仕様が出ないかなあ」との声も散見されます。

　ホンダの次なる一手に期待したいところです。