トヨタの「カローラ」が“新車超え”で「売れてる」!? まさかのプレミア価格がつく「コンパクトSUV」! 超人気の「理由」とは
トヨタの人気「コンパクトSUV」が、中古車オークションにおいて新車超えの取引相場を記録しました。量販モデルに人気が集まった理由について探ります。
新車で購入すると「得する」かも!? 人気急上昇中の新型車とは
業者間で取り引きされる「中古車オークション」の相場は、クルマの人気を知る大きなバロメーターのひとつです。
2024年の初夏、トヨタの人気「コンパクトSUV」が新車超えの取引相場を記録したといいます。いったい何があったのでしょうか。
高額査定が狙える中古車といえば、トヨタの“ランクル”こと「ランドクルーザー」シリーズや、ラージクラスミニバン「アルファード」などの高級車が思い浮かぶところです。
そんななかで、いまトヨタ「カローラクロス」の中古車相場が高騰しているといいます。
カローラクロスは、トヨタの世界戦略車“カローラ”シリーズで2020年に新設定されたコンパクトSUVで、国内では2021年より発売を開始しました。
そんなカローラクロスが、業者向けのオークションで新車時価格(約300万円)を超える350万円で落札された事例があったといいます。
極めて状態の良い個体だったようですが、まっさらな新車ではなく約2年落ちの2021年式ハイブリッドモデルでした。
特殊なスポーツカーや限定販売車、高級車というわけでもない、普通の量販車であるカローラクロスがなぜ、このようなことになっているでしょうか。
中古車の海外輸出事情に詳しいクルマ買取り専門店の担当者は次のように話します。
「カローラクロス、特にハイブリッドモデルの中古車相場が高騰している理由は、国内ではなく海外にあります。
なかでもバングラデシュからの需要が高いことが主な要因のようです」
バングラデシュは日本と同じ「左側通行・右ハンドル」の国であり、日本の中古車がそのまま使用できます。
そのため、これまでもコンパクトカーからセダン、ミニバン、SUVに至るまで、多くの日本の中古車が輸出されていました。
そんななか、2023年ごろからカローラクロス(ハイブリッド)の人気が急上昇し、バングラデシュへ輸出される車種の上位にランクインしてきたようです。
バングラデシュの現地にはトヨタディーラーもあり、もちろんカローラクロスも新車のラインナップに含まれます。
しかし現地で新車を購入すると、付随する手続きや税金等が非常に高価となってしまうようです。
「日本から輸出されていく中古車にももちろん関税が課せられますが、それらが上乗せされたとしても比較的安く手に入り、また日本の中古車は質が良いことから、現地で特に非常に人気が高いのです」(前出の担当者)
バングラデシュではこれまでにも、トヨタのミドルセダン「プレミオ」が異例の超人気車種となったことで、国内のプレミオの中古車落札相場が高騰する、という事象が起きていました。
新車の車両本体価格が220~230万円程だったプレミオの5年落ち車両が、2024年の業者向けオートオークションでは、300万円を超えるという事態に至ったといいます。
使い勝手の良さ、キラキラした適度な高級感、フォーマルな用途にも使えるセダンとして、現地法人や役所、個人からも需要が殺到していたようです。
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