目白通り~東八道路直結の「環九」が爆誕!? 東京の新たな南北軸「外環の2」って何だ 広大な「道路空白地帯」が変貌中!?

環八通りのさらに西側で、都内を南北につらぬく都市計画道路が、少しずつ事業開始しています。いったいどのようなルートで、完成すればどう便利になるのでしょうか。

まるで「環九」新たな南北軸の道路計画

 環八通りのさらに西側で、都内を南北につらぬく都市計画道路が、少しずつ事業開始しています。
 
 いったいどのようなルートで、完成すればどう便利になるのでしょうか。

都内を南北につらぬく「外環の2」完成イメージ(画像:東京都)。
都内を南北につらぬく「外環の2」完成イメージ(画像:東京都)。

 この都市計画道路は「外環の2」という名称で、建設が進められている外環道延伸部「関越~東名」の地下トンネルルートの真上に整備されます。

 大泉JCTから富士街道、新青梅街道、青梅街道、五日市街道・井の頭通りと接続していき、東八道路まで達する、総延長8970mの計画です。

 このエリアは、環八の次は伏見通りまで5km以上にわたり「生活道路地帯」で、南北にまっすぐつらぬく道路がありません。どこへ行くにもクネクネしていて、すれ違いにあまり余裕が無く、歩道も狭い状況です。

 そこへ新たな南北軸となるのが「外環の2」です。広大な住宅地から、目白通りと青梅街道という二つの幹線道路へ、クルマを「吸い上げる」役割も果たしていきます。 

 外環の側道として高速道路とセットで整備されるわけではなく、独自の都道事業として進められます。そもそも外環道は大深度地下で整備されるため、用地取得は不要で、理論上は比較的スピーディに開通まで漕ぎつけられるのがメリットです。対して「外環の2」は用地取得が必要になるため、外環道の開通に比べて時間差がありそうです。

 道路構造は、環八のような中央分離帯あり4車線道路というわけではなく、交通需要などを鑑みて2車線道路になっています。ただし両側に歩道と自転車道が完備されていて、交通が相互に分離された安全性が確保されています。

 さて、気になる進捗ですが、目白通り(大泉IC)から富士街道や西武新宿線を経て、千川通りまでの約2.7kmが事業化済み。あともう少し南下すれば青梅街道まで到達しますが、まだ事業化の準備段階です。

 ひとまず目白通り~青梅街道が、「おおむね2025年度末までに優先的に整備すべき」とされた都の「第四次事業化計画」に指定されているため、残り1工区の事業化も時間の問題と言えるでしょう。

 事業化済み区間の現状ですが、大泉IC付近の1km工区では、まず「周辺地区まちづくり」の策定に向けて動いている状況。そこから新青梅街道までは、ことし3月に事業着手したばかり。そこから千川通りまでは、西武新宿線の高架化にあわせて、上石神井駅前のリニューアルと同時進行で整備が行われるめどとなっています。

 いずれも、現場で特に動きは見られません。住宅密集地帯という事情もあり、開通は、大深度地下を抜ける外環道の開通よりも先になると思われます。

 目下の注目点は、2026年以降の事業化候補を示すであろう「第五次事業化計画」に、外環の2が東八道路まで指定されるのかどうかと言えるでしょう。

【画像】超便利!? これが「外環の2」計画ルートと整備状況です(19枚)

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1件のコメント

  1. この道が出来上がる頃までには目白通りの突き当りの墓が無くなって開通出来ます様に

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