スズキ「新型スペーシア“ギア”」登場へ! SUV風「タフデザイン」×「ルーフレール」も装着! 「タフ仕様なスペーシア」実はもうお披露目してた?
スズキ「スペーシア」にSUV風のデザインを施した「スペーシアギア」が追加されます。すでに披露されているコンセプトカーに近いものですが、一体どのようなモデルだったのでしょうか。
オートサロンの「パパボクキッチン」そのまま!?
スズキのスーパーハイト軽ワゴン「スペーシア」は、2013年2月に「パレット」の後継車種として登場したモデルです。
現在は2023年11月に登場した3代目モデルが現行車種として販売されており、ホンダ「N-BOX」と熾烈な販売競争を繰り広げている、スズキ屈指の人気車種です。
そんなスペーシアには派生車種の「スペーシアギア」が存在します。
このスペーシアギアは、スペーシアが持つ使い勝手の良さなどの美点はそのままに、クロスオーバーテイストをプラスしたもので、ラギットなデザインのバンパーや丸型ヘッドライトなどを備え、タフでアクティブなデザインが人気となりました。
しかし、スペーシアが3代目モデルにフルモデルチェンジを実施したタイミングでスペーシアギアも終売となり、後継車種となるモデルも存在していませんでした。
そうしたなか、2024年開催の「東京オートサロン2024」のスズキブースには「スペーシア パパボクキッチン」と名付けられた、現行スペーシアをベースとしたコンセプトカーが披露されています。
このモデルは父親と子ども、そしてペットの2人と1匹がアウトドアでの料理を楽しむ、というコンセプトで製作。
ラゲッジスペースには引き出し式のシンクを備えたストレージボックスが搭載され、リアシートは片側を倒して3座席+荷室スペースというシートレイアウトとなっています。
ただこのモデルの注目ポイントはこうした装備だけではなく、やはりフロントマスクでしょう。
現行型のスペーシアには設定のない丸型ヘッドライトや縦基調のフロントグリル、そしてH型の力強いデザインのバンパーにスキッドプレート風の加飾など、従来型のスペーシアギアに近いデザインが与えられていたのです。
さらに、サイドやリアにも通常モデルにはない加飾がプラスされているほか、ドアパネルにもモールが追加され、ルーフレールも装着されるなど、明らかに標準モデルとは異なるスタイル。
ボディカラーもルーフとボディ、そしてボディ下部のカラーがそれぞれ異なる3トーンの「アースカラー」となっており、SUVテイストが与えられているのは一目瞭然でした。
フロントマスクやバンパーなどの完成度は高かったことで、「次期スペーシアギア」として登場するのではないかと言われていました。
そして、2024年7月25日にスズキは新型スペーシアギアのティザーサイトをオープン。
公開された画像をみると、さすがにスペーシア パパボクキッチンに装着されたフロントドアのダミーヒンジやアフターマーケット品のアルミホイール&オフロードタイヤなどは備わらないものの、まさにスペーシア パパボクキッチンそのままの出で立ちです。
三菱「デリカミニ」やダイハツ「タントファンクロス」など、人気ジャンルの軽スーパーハイトワゴンに流行のSUVスタイルを組み合わせたということもあり、今後の展開にも期待したいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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