技術で環境や子どもの命を守る! 人とくるまのテクノロジー展2024 名古屋会場の注目ブースを取材
横浜に続き愛知の会場でも多くの入場者を集めた「人とくるまのテクノロジー展」。多くの出展ブースからくるまのニュースが注目したメーカーを取材しました。
すっきり搭載できる…がこれからのトレンド?ニチコンの最新V2Hシステム
公益社団法人自動車技術会が主催する「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」が、2024年7月17~19日の3日間にわたってAICHI SKY EXPO(愛知県常滑市)で開催されました。本イベントは5月に開催された横浜会場に続き「人と知をつなぎ、モビリティの未来を支える」というミッションのもとに行われる、自動車技術のための国内最大の技術展です。本記事では「ニチコン」「村田製作所」ブースの展示内容について紹介します。
京都市に本社を構えるニチコンは、コンデンサーなどの開発、製造、販売をおこなう会社で、V2H(Vehicle to Home)システムを世界で初めて開発し、第1位のシェアを獲得しているメーカーです。
V2Hとは、EVやPHEVなど大容量バッテリーを搭載する車両に対し、晴天時の太陽光発電を利用した家庭からの電力で充電できるだけでなく、夜間や停電時などは逆に車両側からの電力を、分電盤を通じて家庭側に供給し使用できる仕組みのことをいいます。
今回の人とくるまのテクノロジー展NAGOYA2024のブースには「EV パワー・ステーション」の最新モデルが展示されていました。本製品の大きな特長は、EVの車両側に充電する操作ポートと、V2Hの機器本体が分離しセパレートタイプになっていることです。
従来は本体と操作部が一体型となっていましたが、本製品は駐車場のレイアウトやスペースに対して充電ポートの設置自由度が向上したことに加えて、本体自体は家の周辺の目立たない位置に壁掛けや据え置きで配置できるなど、デザインや利便性、施工の自由度がより向上しています。
また、従来モデルと比較して変換時における充放電効率の向上や、単色のみの選択肢からシルバーとブロンズの2色のカラーから選択が可能となっている点、国内外含めた主要自動車メーカーへの対応(業界最多)などが新製品の特長として挙げられています。
またニチコンは急速充電器の商品ラインナップも充実しており、2口型の100kW急速充電器や、新東名自動車道路下り線 浜松SAに導入されている6口同時充電が可能な200kW高出力マルチ急速充電器もブース内で紹介されていました。
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