まさかのトヨタ「新型プリウス“クーペ”」!? 「インテグラ」ベースで「ド迫力ワイドボディ」ד斬新サメ顔”採用! GAUS学生による「650vision」 公開半年後の姿とは
群馬自動車大学校が「東京オートサロン2024」で披露し注目を浴びた「650vision」は、現在どうなっているのでしょうか。
モリゾウ氏「お墨付き」取得した「プリウスクーペ」の今は…?
群馬県伊勢崎市にある群馬自動車大学校(GAUS)カスタマイズ科は、2024年1月開催のカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」で、学生の手によるオリジナルカスタムカー「650vision」を公開しました。
東京オートサロンでは多くの来場者から注目を集めたモデルですが、半年が経過した今、現状はどうなっているのでしょうか。
650visionは、GAUS カスタマイズ科が卒業製作の一環として手掛けたカスタムカーで、ベース車はホンダ「インテグラ タイプR(2代目・DC5型)」です。
学生の持つ斬新かつゆたかな発想のもと、内外装のほとんどに手を加えたことで、一見するとベースがインテグラであることがわからないほど雰囲気を一変させています。
特にフロントフェイスは、2023年1月発売のトヨタ「プリウス」(5代目)に採用された、「ハンマーヘッド」をモチーフとしたデザインが取り入れられ、ヘッドライトは実際のプリウスのものを加工して取り付けたといいます。
フロントバンパーは、大きな開口部をもつスポーティなデザインのものを装着し、レーシングマシンのような独特の雰囲気を持たせました。
ボディサイドは大きく盛り上がった前後フェンダーで大胆にワイドボディ化を図ったほか、リムの深いホワイトの「ワーク マイスター」ホイールを装着。いわゆる「ツライチ」状態になるよう、フェンダー端ギリギリまでホイールリム面が合わせられました。
ドアハンドルは撤去し、クオーターウインドウに装着されたセンサー部でドアが開閉する機構も採用するなど、意欲的なカスタムも施されています。
リアも同様に、インテグラの雰囲気から一変。ダックテール形状のトランク一体型スポイラーを装着したほか、テールランプは精悍なブラックで真一文字スタイルのユニットを装着しました。
このテールランプユニットは、レクサスの中型セダン「IS」現行型のうち、2020年の大幅マイナーチェンジ以前のモデルに向けて市販される「後期ルック」風の社外品を使用したといいます。
インテリアはアルカンターラ素材をほぼ全面にあしらい、ドアトリムやエアコン吹き出し口周辺、シートステッチにはエクステリアと同じ黄色のアクセントが施されています。
リアシート部にはエアサスペンション(エアサス)用タンクを装備し、リアシートバックのパネル部には製作担当の学生の名前が刻まれました。
トランクには大型ウーハーが装備され、オーディオにもこだわりが見られるなど、エクステリアにとどまらず、全面に及んでカスタムが施されました。
このように、元がインテグラとは想像もつかないほど大胆にモディファイが施され、特にフロントフェイスのインパクトが強く、「プリウスクーペ」と呼んでも差し支えないほどに仕上げられています。
この650visionについて公開当初、GAUS カスタマイズ科の担当者は以下のように説明しまました。
「プリウスのクーペがあったら面白そう、かっこよさそうだという思いから製作しました。
650visionの由来は、(現行型)60プリウスの『6』、DC5(インテグラ)の『5』、IS350の『0』、そして近未来的な、コンセプトカーのようなイメージから『vision』となりました。
インテグラをベースに選んだのは、クーペを探していたなかで、昨今の中古車価格の高騰から中古のクーペを買うのは厳しいということで、学校の教材車を探し、インテグラが合うのではないかと思い選択しました」
GAUS公式X(旧:Twitter)でも、公開までに製作過程を投稿し、多数の反響が寄せられていたほか、公開時、多くの来場者から注目を集めました。
さらに、ブースを訪問したトヨタ自動車 豊田章男会長から直々に「プリウスクーペ」の“公認”を受け、ボンネットにはサインが刻まれるなど、来場者だけでなくメーカーサイドからの評価も上々となっています。
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そんな650visionでしたが、公開時はまだ「製作途中」だとし、「2月の車検取得を目指す」と説明されていました。
そして公開から半年が経過した現在、650visionは仕上げ途中であったオーディオやエアサスの整備・調整を実施。
さらに、リアシートに設けられたエアサスのタンクやオーディオ用アンプ、製作担当者のネームプレートを彩るホワイトのアンビエントイルミネーションを装着。インテリアの雰囲気をムーディーに演出するとともに、製作担当の学生の名前も輝いてみえます。
その一方で、車検取得に関しては書類関係の手続きでまだ実現できていないようで、新たな課題に直面しています。
なお、例年GAUSでは東京オートサロンへ出展しており、650visionの今後とともに新たなオリジナルカスタムカーの登場にも期待が高まります。
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