「マジ…?」有料道路が無料化! いつもの道がタダに? 直近&来年に「無料開放された路線」とは

全国各地にはさまざまな有料道路が通っていますが、その中には一定期間を過ぎると無料開放される道路があります。では、最近はどの有料道路が無料開放されたのでしょうか。

無料開放で交通量が増加…経済効果に期待

 一部の有料道路においては事前に決められた通行料金の徴収期間が終了すると、無料開放されるケースがあります。

 では、最近はどの有料道路が無料開放されたのでしょうか。

いつもの有料道路が無料に? どこが開放された?
いつもの有料道路が無料に? どこが開放された?

 全国各地にはさまざまな有料道路が通っていますが、その中には一定期間を過ぎると無料開放される道路があります。

 具体的には「道路整備特別措置法」に基づく有料道路で、国の無利子貸付金や金融機関からの借入金などで道路を整備したあと、利用者の通行料金を道路の維持・管理や借入金の返済に充てています。

 このような有料道路では建設時にあらかじめ通行料金の徴収期間を定めており、原則として「借入金などの返済が完了したとき」または「料金徴収期間が満了したとき」のいずれか早い時点で、道路が無料開放されます。

 たとえば1992年10月1日に供用が開始された栃木県の「鬼怒川有料道路(通称:シルクウェイ)」は、料金の徴収期間(30年)が満了したことにより、2022年10月1日から無料開放されています。

 同様の有料道路は全国に数多くありますが、最近ではどの道路が無料開放されたのでしょうか。

 まず2022年3月21日には神奈川県横須賀市の国道16号と横須賀ICをつなぐ「本町山中有料道路」が料金徴収期間の満了にともなって無料となり、現在は県道28号(本町山中線)として利用されています。

 さらに2022年4月1日には長野県の岡谷市と小県郡長和町をつなぐ「新和田トンネル有料道路」が、同年10月1日には福井県勝山市の「法恩寺山有料道路」がそれぞれ無料開放されました。

 また、2023年2月1日には千葉県の千葉市緑区鎌取町から茂原市大沢までを結ぶ「千葉外房有料道路」も無料化されています。

 なお、もともと新和田トンネル有料道路の通行料金は普通車630円、大型車1050円であり、法恩寺山有料道路については冬季以外の通行料金が普通車820円、大型車I(定員29人以下の中型バスなど)が1280円、大型車II(定員30人以上の大型バスなど)は3000円でした。

 そして千葉外房有料道路に関しては普通車320円が徴収されていました。同区間を頻繁に利用していたドライバーにとっては非常にありがたい取組みといえます。

 また長野県の調査によると、新和田トンネル有料道路の無料開放後は交通量が大幅に増加し、平日で前年比約1.57倍、休日で約1.8倍となっています。

 法恩寺山有料道路付近においても観光地への誘客が期待されており、有料道路の無料開放によって周辺エリアへ大きな経済効果をもたらす可能性があるといえるでしょう。

 これら有料道路の無料開放についてSNS上では「無料開放された日に通行したら交通量が増えていた。

 周辺の道路の渋滞緩和につながりそう」「温泉やスキー場へのアクセスが良くなるね」「昔は有料道路を回避するために旧道を通行していたけど、今は走りやすそう」など好意的な声が多く聞かれました。

 そのほか、2025年には以下の有料道路も順次、無料開放される予定です。

・2025年2月16日~ 白馬長野有料道路(長野県)
 長野市と大町・白馬村方面を結ぶ

・2025年3月16日~ 志賀中野有料道路(長野県)
中野市内大字七瀬から中野市大字栗林までを結ぶ

※ ※ ※

 通行料金の徴収期間が満了した有料道路については全国で続々と無料開放され、周辺エリアの活性化やアクセス向上が期待されています。

 ちなみに無料開放された道路でもクルマのナビによっては未だに有料道路と表示されるケースがあるため、事前にルートを確認しておくと良いかもしれません。

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