軽トラ荷台が「広々リビング」に!? めちゃくつろげる「スーパーキャリイ」実車公開! 斬新すぎる“アウトドア仕様”とは?
スズキは「東京アウトドアショー2024」に2台のコンセプトカーを出展しました。そのなかで、軽トラックの荷台をリビングのように使うアウトドア仕様とはどのようなものなのでしょうか。
軽トラの荷台が「リビング」に!? どういうこと?
2024年6月28日から30日まで、幕張メッセで「東京アウトドアショー2024」が開催されました。
スズキは1台のキャンピングカーでキッチンとリビングを両立させず、2台で展開するという大胆な提案を行いました。どういうことでしょうか。
1台のキャンピングカーでキッチンやリビングを展開するには、車内のレイアウトに工夫が必要です。大きなクルマならレイアウトは簡単ですが、スズキが販売する軽自動車ではその工夫が非常に重要です。
スズキは「東京オートサロン2024」で、軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」をベースにしたコンセプトカー「パパボクキッチン」を初公開しました。
その名前の通り、リアゲートを開くと立派なキッチンが備わっており、「パパがアウトドア飯を振る舞う」ということが想像できる仕上がりです。
しかしながら車中泊やリビングとして使うには荷物の収納など工夫が必要です。これは市販されている軽キャンパーでも同じことが言え、どこかを少し犠牲にしないと両立するのは難しいものです。
そこで今回スズキはアウトドアでの活動を2台体制にして、リビングを別のクルマに任せるという大胆な展示を行いました。
料理はパパボクキッチンが担当し、リビングを担当するのは軽トラック(軽トラ)の「スーパーキャリイ」です。
スーパーキャリイは、通常仕様のキャリイのキャビンの後方を伸ばし、シートのリクライニング機能を備えることで車内の快適性が向上。
同時に、キャビンが広くなったことで、荷台に置きっぱなしにしたくない荷物や貴重品を車内で管理できるなど、利便性も兼ね備えています。
もちろん、アウトドアギアを荷台に気軽に積めることもあり、近年は商用だけでなく個人ユースでも人気を得ています。
また、スズキはキャリイやスーパーキャリイなどの軽トラを使った、「軽トラ市」を支援しています。
商品や陳列用の棚などを積み込み軽トラ市に向かい、3方開きの荷台を開けばお店に早変わりします。
屋外では屋根となるテントもあると便利ということで、スズキ純正用品として「軽テン」と呼ばれるテントも用意。
自動車メーカーがこのようなテントを用意していることも驚きですが、なんとこの軽テンは、畳むとスーパーキャリイの荷台側にある、運転席下の窪みにすっぽり収まるサイズだと言います。
さらに、普通のキャリイであれば荷台にテントの足が2本しっかりと載り、固定できるそうです。
自動車メーカー自らがテントを用意したことで、トラックの荷台にぴったりサイズを作り上げることができ、ユーザーの使い勝手をしっかり考えて作っているのが分かります。
そこでスーパーキャリイの荷台にラグを敷いて軽テンを立てれば、立派なリビングに早変わりというわけです。
ひとりでパパボクキッチンとスーパーキャリイの2台のクルマを同時に動かすことはできませんが、仲間や家族でやりくりすれば、魅力的なセッティングになるでしょう。
軽トラの荷台をリビングで使うという発想も斬新ですし、軽テンという自社製品をアウトドアにも有効活用する、スズキらしい工夫が込められたアウトドアの提案となっていました。
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