「房総半島の南端部」まで4車線化早く! 千葉県が国へ”要望開始” 「渋滞多発」富津館山道路の「全線4車線化」強く求める
千葉県は2024年6月13日、国に対して、2025年度を見据えた「富津館山道路の4車線化」の要望を行いました。この要望は、今年新たに追加された項目です。実現すればどう便利になるのでしょうか。
渋滞多発の「房総半島南端部」
千葉県は2024年6月13日、国に対して、2025年度を見据えた「国の施策に対する重点提案・要望」を行いました。
そのなかで、今回新たに「富津館山道路の4車線化」が追加で盛り込まれています。完成すればどう便利になるのでしょうか。
富津館山道路は、房総半島南端の館山市へ直結する高速道路です。京葉道路から直通する「館山道」が富津竹岡ICからさらに直通するのが、この道路です。NEXCO東日本が管理する有料道路です。
2004年に冨浦ICまでが開通し、そこからは国道127号「館山バイパス」が、館山市中心街まで最低限の信号交差点で結んでいます。
さて、東京湾アクアラインも後押しし、館山方面の観光客は2017年に約3630万人・地点を記録するほどになり、館山道、富津館山道路の渋滞も目立ってくるようになりました。
2019年までに館山道は4車線化完了しましたが、富津館山道路はまだ混雑が続いており、4車線化が求められてきました。近年では交通量が1日1万台を超えており、渋滞も年間最大140回に達するとされています。
そこへ話が大きく動いたのが、2024年4月です。高速道路の4車線化の「準備調査箇所」に、富津館山道路が選定されたのです。今回はひとまず「富津竹岡IC~鋸南保田IC」の6.9kmの正式事業化を目指します。
ここには、北行きを中心に、2018~2022年で「渋滞121回」「渋滞86回」「渋滞31回」という、渋滞多発地帯が連続します。ここまで4車線化すれば、いよいよ館山方面からの帰路がスムーズになり、移動時間が読めるようになることが期待されます。
気になる進捗ですが、千葉県が事業化に必要な2つの手続き「都市計画決定」「環境アセスメント」を進めているところです。
さて、今回の千葉県の要望では、これらをうけ「富津竹岡IC~冨浦IC」の「全線の早期4車線化」を求めています。県は要望書において「特に交通が集中する休日の夕方に、上り線で渋滞が発生するとともに、事故や災害等による通行止めのリスクが高く、時間信頼性確保や事故防止、ネットワークの代替性確保の観点から課題があり、早期の4車線化が必要である」としています。
ちなみに、富津館山道路の先の「館山バイパス」でも、館富トンネル周辺で2車線のままになっている区間があります。こちらについては2019年に4車線化の方針が決定され、2022年から現地で工事が始まっています。
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