三菱「ギャラン」(6代目) 国産マッチョ&ハイパワー4WDの原点が残した爪あととは?

いまにつながる「筋肉質」はどう見えた?

 さらにガツンときたのが、「逆スラントノーズ」です。「逆スラントノーズ」とは、真横から見た時、ボンネットの先端からバンパーに向かって、一回グッと内側に入り込むように見えるデザインのこと。通常の自然なラインと違って、あごを引いて上目遣いににらむような、精悍な印象になります。単純な開放感とは真逆な方向性。音楽で言う「短調の凄み」とでもいうのでしょうか。それが、「筋肉質」に絶妙な「知的さ」をプラスしてくれました。

「まじめで文系」っぽいイメージだったのが、ここでいきなり「体育会系、しかも賢げ」な魅力をまとった姿に変わり、「なんか、ちょっと見る目が変わっちゃった」と頬を赤らめるクルマ好きが続出。三菱として初めての「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したのもうなずけます。

6代目「ギャラン」のインテリア(画像:三菱自)。

 走りの精度も見た目にたがわず、4WD車には、4バルブDOHCエンジン、VCU付センターデフ方式フルタイム4WD、4輪独立懸架、4WS(4輪操舵システム)、4ABSなどをまとめて「アクティブフォー」と名づけた、最新技術をふんだんに搭載。大型メーターを採用したインパネも、スポーティな印象でした。また、トップグレードの「VR-4」は、WRCでも活躍します。

 デビュー2年後の1989(平成元)年には、ドイツAMG社と共同開発した「ギャランAMG仕様車」などというモデルも発売。マッチョ具合をアップさせるとともに、「ちょい悪」な雰囲気が加わって話題を呼びました。

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