三菱「ランエボ“SUV”」あった!? ゴツ顔&「めちゃ広」後席がスゴイ! まさかの「スライドドア付き」爆速4WDターボ「スーパースポーツギア」海外で「人気再燃」の兆しか
現在人気の中心であるコンパクトSUVですが、そんな流行に先駆けて登場した三菱車が米国のオークションサイトに登場し注目されました。高性能なターボエンジン搭載モデルもある「RVR」について紹介します。
独特のフォルムを持つコンパクトSUVに人気再燃の兆しか
アメリカのオークションサイト「cars&bids」に、三菱の初代「RVR」が出品され注目を集めました。
非常に高性能なモデルだといいますが、どのようなクルマだったのでしょう。
初年度登録から25年を経過すれば、アメリカでは原則禁止されている右ハンドル車の走行が可能となる、いわゆる「25年ルール」。
アメリカではもともと日本車の人気が高いのですが、近年では映画「ワイルドスピード」などの影響により「日本でしか買えない右ハンドルの日本車」が大人気。マツダ「RX-7」や日産「シルビア」「スカイラインGT-R」、ホンダ「インテグラ タイプR」、スバル「インプレッサWRX」など、日本製スポーツカーが続々とアメリカに流出しています。
ところが、25年ルールで輸出されるクルマの中には、トヨタ「クラウン」「センチュリー」、日産「セドリック/グロリア(Y32型)」といった日本独自の高級車や、トヨタ「ハイエース」などの商用車、さらには軽自動車や軽トラックなど、スポーツカーではない車種も見られるようになりました。
そんななか、25年ルール対象車を数多く扱うアメリカのオークションサイト「cars&bids」に、1994年製の三菱「RVRスポーツギア」が出品され、7200ドル(日本円で約112万円)で落札されました。
初代RVRは、3列・7人乗りミニバン(なお当時、日本ではミニバンという言葉は普及していませんでした)の「シャリオ(2代目)」をベースに、ホイールベース短縮や2列シート化、さらにリアドアを片側スライド化して1991年に誕生したコンパクトなワゴンです。
背が高いハッチバックとも、全長が短いミニバンともいえる独特のフォルムが特徴で、折しも当時日本で盛り上がっていた「RVブーム」の需要とも合致したことで、大ヒット作となりました。
RVとはレクリエーショナル・ビークルの略で、キャンプ・アウトドア・アクティビティなどの「レジャー」を楽しむためのクルマとして、SUV(こちらも同様に、当時の日本にSUVというジャンルはなく、4輪駆動車・クロスカントリー車などと呼ばれていました)、ステーションワゴン、ワンボックスワゴンを含めRVと称していました。
三菱の本格的なクロスカントリー車「パジェロ」、パジェロ並みの悪路走破性能を持つワンボックスワゴン「デリカスターワゴン」と違い、RVRはシティユースをメインとしたコンパクトRVをテーマとして開発されました。
車名のRVRは、「Recreation Vehicle Runner」を示していました。
5人乗りと4人乗りが設定されており、後者では後席がスライドレールで前後に移動することで、広大なレッグスペースを作り出せました。
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