三菱「ランエボ“SUV”」あった!? ゴツ顔&「めちゃ広」後席がスゴイ! まさかの「スライドドア付き」爆速4WDターボ「スーパースポーツギア」海外で「人気再燃」の兆しか
「ランエボ」用の高性能ターボエンジン搭載モデルも登場!
搭載されるエンジンは「ギャラン」などでおなじみの「4G63型」2リッター直列4気筒DOHCで、トランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチックを、駆動方式はセンターデフ式フルタイム4WDとFFを選ぶことができました。
その後「4G93型」1.8リッターエンジン搭載版を追加。登場翌年には、フロントのグリルガードやオーバーフェンダー、当時のRVでは象徴的装備だった背面スペアタイヤなどを装着した「スポーツギア」を発表。
アウトドアに似合うRVらしい外観を得て、RVRの代表グレードとなりました。今思えば、現在人気の中心である「コンパクトSUV」の先駆け的存在といっても良いかもしれません。
バリエーションの追加は続きます。
1993年、リアドアを廃し前席頭上に電動スライド式開閉ルーフを設けた「オープンギア」が登場。1994年には、かの「ランサーエボリューション」用の4G63型ターボエンジンを230ps(AT車220ps)にデチューンして載せた「X3」「スーパースポーツギア」「スーパーオープンギア」が誕生しています。
さらにその後、250psにパワーアップしてエアロパーツを身にまとった「ハイパースポーツギアR」も設定しました。
現在でこそ高性能SUVは珍しくありませんが、スーパースポーツギアやハイパースポーツギアRの200psを凌駕するスペックは、1990年代前半の2リッタークラスRVとしては異例の高出力。時代を先取りしていたモデルといっても過言ではないでしょう。
cars&bidの商品説明では、次のように書かれています。
「アメリカでも販売されていたプリマス コルトビスタよりもはるかにクール。
2リッター4気筒ターボエンジンを搭載しており、プロポーションから想像するよりも運転が楽しく、全輪駆動なのでダートロードでも快適に走行可能。MOMO製ステアリングホイールなどのクールなアイテムも」
このようにアメリカでも、その独特の存在感が見直されていることがわかります。
なおこの初代RVRは、アメリカではクライスラーから「ダッジ コルトビスタ」「プリマス コルトビスタ」「イーグル サミットワゴン」としても販売されていたことを補足しておきます。
※ ※ ※
RVRは1997年に2代目にフルモデルチェンジ。コンセプト的には初代のキャリーオーバーでしたが、初代ほどの人気は得られませんでした。
3代目は2010年に登場するも、初代・2代目のようなスライドドアは持たず、一般的なコンパクトSUVに。仕向地によっては「ASX」として売られました。
そしてRVRの系譜を継ぐ2代目「ASX」は、なんとルノー・日産・三菱アライアンスの流れから、ルノー「キャプチャー」のバッジ替えモデルとなって現在に至っています。
見るだけでレジャーに行きたい気分が高まる……そんな魅力を放つ初代RVR。
今後、ますます注目されていくかもしれません。
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