千葉にある謎の「巨大円形道路」の正体は!?「UFOが描いた」の噂も 住宅地に「明らかに不自然な」直径800mのミステリーサークル
地図で千葉県船橋市を見ると、西船橋駅の北東あたり、JR武蔵野線の線路の東側に、謎の「環状道路」があるのが分かります。コンパスで描いたように、きれいな円形になっている、この謎の道路はなぜうまれたのでしょうか。
周囲から明らかに浮いている「巨大な円」
地図で千葉県船橋市を見ると、西船橋駅の北東あたり、JR武蔵野線の線路の東側に、謎の「環状道路」があるのが分かります。
コンパスで描いたように、きれいな円形になっている、この謎の道路はなぜうまれたのでしょうか。
この道路は直径が約800mで、中央を千葉県道「船橋松戸線」が南北に貫いています。環状道路自体は2車線の生活道路で、西端ではJR武蔵野線の線路で一部分断されています。
円形道路の内部には「行田団地」が立ち並び、中央は逆くさび状に「行田公園」が広がっています。
あまりにきれいな円形のため「UFOが描いた」などと噂される空間となっていますが、歴史は大正時代にさかのぼります。
かつてここに、旧日本海軍の「船橋送信所」という無線通信の基地がありました。1915(大正4)年に完成しています。
円形の敷地の中央に高さ200mに達する電波塔が経ち、そこから長波無線によって電信線もいらず情報を飛ばせるようになり、遠く離れたアメリカ本土とも通信が可能でした。
もっとも、戦時中はもっぱら軍事目的で使用され、1941年12月の真珠湾攻撃を指示する暗号「ニイタカヤマノボレ1208」もここから発信されたといいます。
戦争が終わると役目を終え、円形の土地もアメリカ軍のものになります。1966年に日本へ返還されると再開発のため、廃無線塔は1971年までに解体されてしまいました。その後、行田団地は1976年に着工しています。
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