千葉にある謎の「巨大円形道路」の正体は!?「UFOが描いた」の噂も 住宅地に「明らかに不自然な」直径800mのミステリーサークル
そもそもなぜ円形なの?
ところで、なぜ無線通信の基地はこのように円形である必要があったのでしょうか。
実は電波塔は、高い塔(主塔)が1本あっただけではなく、周囲に低い塔(副塔)が18本、取り囲むように立っていました。
大正前期の当時は、強い送受信力を発揮させるため、主塔~副塔にクモの巣のように電線の網を張り巡らせ、面的なアンテナによって運用していたのです。
この「取り囲む18本の副塔」までが無線基地の敷地となっていたため、必然的に円形、具体的には「正18角形」を形作ることになったのです。
なお電信技術の発達は早く、昭和に入ると「短波」の普及によって、もっと強く電波を飛ばせるようになりました。もはや大げさな「クモの巣状」の通信基地を作る必要もなくなってしまったのです。
そのため、日本を見回しても、「円形の通信基地跡地」は数えるほどしかありません。首都圏でもっとも身近な例は、横浜市泉区にまたがる「深谷通信施設」です。
こちらは一回り大きい直径1kmで、完成は船橋より2年早い1913年です。中央を県道阿久和鎌倉線「かまくらみち」が南北につらぬいています。2014年にアメリカから日本へ返還され、公園として再開発される計画です。
Writer: くるまのニュース編集部
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