高速道路の真ん中に「自動トラック専用レーン」10年以内に爆誕へ!? 国交省がガチの”爆速検討”スタート SA・PAに「積み下ろしEV」も設置!? 「自動物流道路」ついに検討本格化
「あと10年」爆速スタートダッシュの国の動きは
課題もいくつかあります。まず、中央分離帯へ突っ込む事故が多発している現状があります。2022年には東名で38回、新東名では25回も発生したといいます。それらから自動運転トラックを守るため、必要に応じて走行レーンをしっかりとした構造で守るべきだとしています。
また、道路の中央に立体交差の橋脚が立っている場合どうしても迂回しないといけないことや、地下レーンを作る際に既存の道路部の杭基礎が邪魔になってくるなどが挙げられています。
さて、NEXCO中日本も検討案で示した「自動物流道路~一般道路の荷物積替え」ですが、そのあたりのプロセスについて、国交省が既存技術を紹介しています。
たとえばトヨタL&Fの開発した自動フォークリフトは2024年に実用化済み。今のところ人の半分の効率ですが、そのかわり人間は要らなくなっています。あるいは株式会社Mujinの「トラックボット」は、荷物が混載していても1時間最大1000ケースの作業が可能といいます。積み下ろし場間の輸送も、実用化済みの倉庫内自動輸送ロボットを活用できるといいます。
気になる今後ですが、「拠点を含めたインフラ整備」「専用カート等の開発」「運営システムの構築」「採算性の検証」などを詰めていくことになります。
それに先駆けて、まずは今年夏頃には「想定ルート」の選定を終わらせる構えです。
すでに「2024年問題」として、物流業界の人手不足は「赤信号に近い黄色信号」の状態に達しようとしています。「自動物流道路」構想の実現へ、国は全力ダッシュを始めています。
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