高速道路の真ん中に「自動トラック専用レーン」10年以内に爆誕へ!? 国交省がガチの”爆速検討”スタート SA・PAに「積み下ろしEV」も設置!? 「自動物流道路」ついに検討本格化

国土交通省は、トラック運転手の人手不足などに対応するため、自動運転トラックを走らせるための「自動物流道路」の検討を進めています。会議も3回目で、車線構造など具体的な話が出てきました。いったいどんな道路になるのでしょうか。

一部拡幅して専用レーンを設置

 国土交通省は、トラック運転手の人手不足などに対応するため、自動運転トラックを走らせるための「自動物流道路」の検討を進めています。
 
 2024年5月14日に「自動物流道路に関する検討会」の3回目の会議が開かれ、徐々にその方向性が明らかになってきました。
 
 いったいどんな道路になるのでしょうか。

トラックのイメージ(画像:写真AC)。
トラックのイメージ(画像:写真AC)。

 国は2024年2月に、自動物流道路について「10年での実現を目指す」と宣言しています。かなりスピーディな議論や検討が進んでいくことが予想されます。

 これをうけ検討会がこれまで、2月、3月と開催されてきました。何も先行事例が無いところからの手探りで、どんな道路にしていけばいいのか、各業界はどう考えているのか、などを互いに話し合って、だんだんとその具体的な形が見えてきたのが、今回の3回目です。

 そしていよいよ、「自動物流道路のあり方中間とりまとめ」をつくり「コンセプト・目的・期待される効果」「実現に向けた検討の方向性」をはっきりさせ、実現へこれからどう動いていくかを決める段階に来ています。

 さて今回、NEXCO中日本は「高速道路を建設・管理する立場から検証」するとして、気合の入った資料を持ち込んできました。

 まず、今の高速道路に自動物流道路を通すとなると、以下の3パターンになるといいます。
・盛土部の場合は、外側に道路を拡幅して、中央部のスペースを捻出する。
・高架部の場合は、上下線の高架橋の間にあるスペースを活用する。無理なら橋を拡幅。
・トンネルの場合は、新たにトンネルを掘るしかない。

 高速道路と一般道との荷物の積み替えは、以下のようなアイデアを提案しています。
・SA/PAやICを交通結節点とする。
・自動物流道路(道路の中央)上に「積替え・積卸し用エレベーター」を設置する。(高架橋だと上下線間のスペースが大きいので設置しやすい)
・エレベーターで道路の下へおろし、そこから積替え場所まで荷物を移動させ、積替え場所に待機している一般道トラックに積替える。

【画像】計画見えてきた!これが「自動物流道路」の姿だ! 専用レーンはこうなります(画像)(30枚以上)

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