関越道の「都心乗り入れ」は実現するか 夢の「京葉道路直結」計画もある!? 「秋葉原IC」の可能性も!? 広域計画にある「壮大なルート」とは

関越道と「首都高小松川線」が直通する未来も!?

 ところで、先述の「交通計画」には、さらに都心方面へ構想路線が伸びています。

 名前は「内環状線」に変わり、新目白通りとともに東進して、飯田橋で「首都高5号池袋線」と交差し、秋葉原をかすめて、両国JCTで「首都高7号小松川線」に直結するという、なんとも壮大な構想です。

 実現すれば、都心を東西に貫いて関越道と東関東道を直結するネットワークが誕生します。

 もちろん群馬・埼玉~千葉をスムーズに移動するなら、都心を避けて都市間をつなぐ外環道が整備済みです。

 しかし、もっと都心寄りの「ミクロな目線」での移動を考えた場合、「どうにもこうにも関越道まで快適なアクセス道路が見当たらない」という課題に対し、内環状線はベストな解決策を提示する存在です。

 さて、期待がふくらむ「10号線」「内環状線」構想ですが、事業化に向けて基礎検討をしていこうという、何かしらの機運はあるのでしょうか。

 答えは今のところ「NO」と言わざるを得ません。というのも、国や都、区に至るまで、近年議会で話し合われたことすら皆無に等しいからです。

 最大の理由が、周辺で複数の道路整備プロジェクトが動いているからです。外環道の東名直結や、都心環状線の日本橋区間「地下化」、さらに新地下ルート「新京橋連結路」、ほかにも新東名の御殿場区間や、東埼玉道路など、高速道路の新設だけでも目白押しなのです。

 関越道を都心へつなげる構想は、先述の国の計画にも明記されているため、「いらない」とは考えていないでしょう。ただ単に、他の今動いている計画に対し、限られた予算の中で優先順位が低いだけなのです。

 今後、それらのプロジェクトがどんどん完成していけば、いずれは「10号線」「内環状線」の出番が回ってくるはずです。

 たとえば2021年の「広域計画」で、長い間「調査中路線」となっていた東京~千葉の「第二湾岸道路」が、2024年に入って「概略ルート」を決める段階にまで話が進んでいます。次回の新たな「広域計画」策定時に、関越道の延伸部が「調査中路線」に格上げされれば、実現に向けて大きな一歩と言っていいでしょう。もっとも、そのためには地元の要望が高まる必要があります。

 検討が始まるとどんどん進んでいく道路計画。関越道の都心乗り入れも、あながち荒唐無稽な話ではないのかもしれません。

【画像】超便利!? 関越道の「都心・千葉延伸ルート」はこんな計画だ! まずは地図で確認(画像)(15枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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