アウトドアブームで人気の「キャンピングカー」普通免許で乗れる? 運転する時の意外な注意点とは

走行中は「重さ」と「高さ」、駐車場では「長さ」に注意

 では、キャンピングカーの運転感覚は、通常のモデルとどのような点が異なるのでしょうか。

 キャンピングカーの所有経験があるS氏(50代・男性)に話を聞いてみました。

 かねてからキャンピングカーを一度は所有してみたいと考えていたS氏、どうしても欲しかったキャブコンを購入したのだそうです。

「値段が高いのは覚悟していましたが、それ以上に苦戦したのが駐車場探しでした。横幅や長さはもちろんですが、キャンピングカーは高さがあります。

 屋根のない平置きの駐車場を探したのですが、今度はサイズがオーバーしてしまい。都市部で駐車場探しが難航することがわかりました」

キャンピングカーの運転で気を付けることとは?
キャンピングカーの運転で気を付けることとは?

 キャンピングカーのレンタル店スタッフにも聞いた話ですが、キャンピングカーの大きさには注意が必要ですが、とりわけ「高さ」にはかなり気を使うべきだといいます。

「私が購入したキャブコンは車高が3mにあり、駐車場探しもそうですが、走行中に厄介だったのが街路樹です。全高が3mもあると、街路樹にルーフがバシバシ当たってしまうのです。

 そのため街路樹を避けて道路のセンターライン寄りに走る必要があります」

 また立体交差などは高さ制限があり、2m台というところも少なくありません。間違って進入してルーフをぶつけてしまわないように、走行ルートを事前に練る必要があるといいます。

「同様に、出かけた先の駐車場ではやはり高さ制限に気をつけるとともに、リアオーバーハングの長さを意識させられました。車輪止めに当てて駐車する前に、後方の何かしらにぶつかってしまうのです。

 バック駐車するのであれば車載のバックモニターを過信せず、後方の上部に木などの障害物がないか、後方に余裕はあるか、あとどれくらい下がれるかを、クルマから降りて目視したほうが安全だと思います」

 また、キャンピングカーの走行中は「高さ」だけでなく「重さ」にも注意が必要です。なぜならキャンピングカーは車重が3トン近い車両も多く、ベース車両の約2倍の重さになることも。

 当然ながら加速もしにくいうえに、制動距離も倍近く必要になるのです。

「重量物(架装)を積んでいるので、重心も高くなっていて、横風も受けやすいです。高速道路は80km/h巡行を厳守しながら、車間距離も大きく取り、周囲に気をつけながら走行する必要があります」

 またブレーキのたびに車内の荷物が動かないように、しっかり固定することも大切です。

 とにかく「急」がつく操作をしないことが、安全なキャンピングカー運転の基本なのです。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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