ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
「タイプR」の特別感は「プレリュード」にも適用できるのか!?
では、その次期プレリュードにタイプRが誕生する可能性はどれくらいあるのでしょうか。
筆者(河馬兎)は、その可能性は低いと考えます。理由はズバリ「シビック タイプRの存在」にあります。

シビック タイプRはここ3世代ほど、世界FF最速モデルの称号を争いながら進化を続けてきました。
その知名度は世界クラスとなり、日本国内はもちろんのこと、北米や欧州、アジア圏でも絶大な人気を誇るようになっています。
そして知名度が上がったことでファンも増え、より高く売れるようになるという、ビジネス的にも「おいしい」存在となりました。
すなわちホンダにとってタイプRの称号は、そうそう簡単には与えられない特別なブランドとなっているため、突然出てきた“新型”プレリュードに対し、いきなりタイプRが与えられることはちょっと考えにくいのです。
仮にスポーツグレードが設定されたとしても、せいぜい過去モデルにも存在した「タイプS」くらいに留まるのではないでしょうか。
ちなみに2024年1月に開催された「東京オートサロン2024」では、「シビック RS」プロトタイプが世界初公開となりました。
明らかにされたのは、6速マニュアルシフトの採用と、2024年秋に発売予定という程度でしたが、タイプRを頂点にしたヒエラルキーは相当高い、といった印象を受けます。
ホンダの広報担当者へ取材したところ、プレリュードコンセプトの開発担当エンジニアはシビックの担当者と同じとのこと。
このことから次期プレリュードは、シビックと同じ前輪駆動のスポーツハイブリッドになることが予測されます。
「プレリュードは現在、開発の最終段階に近いところに来ています。そう遠くないうちに市販する計画で進めていますので、楽しみにお待ちください」とのことでした。
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日本で新型プレリュードが登場するのは、おそらく、2025年以降になることでしょう。
果たして新型プレリュードはどのような姿で登場するのか。そして、タイプSやRSのような展開はあるのか、今後が非常に楽しみです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど
















































