「“逆”あおり運転」ってどんな運転? 故意じゃない“ノロノロ走り”も違反! 遭遇したらどう対処する?
では、逆あおり運転に遭遇したり、自分のクルマが標的になってしまった場合は、どう対処すべきなのでしょうか。先出の元教官I氏は以下のように話します。
「もっとも推奨される対応は、ドアを施錠した状態で安全な場所に停車し、すぐに110番通報すること。高速道路を1人で乗っている場合は、ハンズフリー機能などを使って走行しながらでも通報すべきです。
この場合は公共の安全維持や緊急性の高い事案と判断され、走行中のスマホ利用も罰せられることはないはずです」
![意図せず自分自身が「逆あおり」の原因になっていることも[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/04/20240411_aori_00.jpg?v=1712833546)
また、あおり運転や逆あおり運転をしているドライバーは、興奮していて正常な判断ができない状態である場合が多いため、「自分から注意してやる!」といった無用な正義感は出さないほうがいいのだと言います。
こういうトラブルに巻き込まれたときこそ、被害を最小限に抑えるためにも、ドライブレコーダーによる証拠映像録画と警察への迅速な通報が効果を発揮するのだそうです。
しかし注意したいのは、そもそも自分の運転があおりや逆あおりを誘発させていないかという点です。
不慣れな道で標識を確認しようと低速でフラフラしたり、ブレーキをパカパカ踏んで後続車に煩わしい思いをさせたり、ヘッドライトが間違ってハイビームのまま、といったように、運転技量は千差万別ですが、迷惑運転をするドライバーに限って、自身の行為が原因と認識すらしていないケースも多いようです。
周囲のクルマの速度に合わせる、いわゆる交通の流れに乗った運転を心がけ、速すぎず遅すぎずの速度を維持する運転を心がけたいものです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。



























