陥没から3年半「外環道 東名延伸」今どうなってる? 工事は進んだ? 開通予定がいつまでも発表されない理由とは
工事区間の開通見通しや工事のスピード感は? 東京外かく環状国道事務所に聞いてみた!
外環の建設事業を実施する国土交通省 東京外かく環状国道事務所に取材したところ、工事区間の開通見通しや工事のスピード感などについて、担当者は次のように説明しています。
「開通見通しについては、現時点では見通せる状況にございません。
工事のスピード感について一例を挙げると、大泉JCT側から掘削を進めている本線シールドの掘進速度は、北行車線における2024年1月の実績では1日あたり約5mです。
ただし、東京外環道には本線シールドマシン以外にも施工箇所が多くあるため、事業全体の工事のスピード感を一律にお示しすることは困難です」
大泉JCTから東名JCTまでの区間の開通時期は未定であるものの、シールドマシンによって少しずつ掘削が進んでいる状況がうかがえます。なお、本線部のシールドマシンは大泉JCT方面からの2基だけで、東名方面からのシールドマシンは今も調布付近で停止したままです。
さらに道路陥没に関する補修工事の見通しについては、次のように話しています。
「地盤補修工事の期間は、おおむね2年程度を想定しています。
ただし仮移転・買取等の状況を踏まえ変更となる場合がございます」
仮移転とは工事終了までの一時的な移転であり、地盤補修後住民に同じ場所の新たな住宅に戻ってもらうことを想定しています。
地盤補修工事に際しては当然土地の買取や移転などが必要となるため、住民の対応状況によって工事期間が変化する可能性もあるといえるでしょう。
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2023年11月には、地盤補修工事中に付近の入間川において気泡が発生し、調査・確認のために工事が一時中断する場面もみられました。
現在も慎重な補修工事が続けられており、大泉JCT~東名JCT間の全面開通にはまだまだ長い時間がかかると推測されます。
1日も早い開通をお待ちしております