突然の“渋滞”で「不幸な追突事故」どう防ぐ? 危険な「高速ミサイル」から身を守るために「気をつけたい行動」とは
電光表示板などを注視しながら「渋滞を予測」して走行しよう
高速道路の場合、突発的な事故でもない限りは、渋滞の発生状況は事前に電光表示板などで示されます。
渋滞している区間を意識しながら走行し、「そろそろ渋滞に差し掛かるな」と思ったら、車間距離を多めにとりながら、数台前のクルマの動きやテールランプの点灯を注視しておきましょう。
![渋滞時に後続車両の追突を防ぐためにも、高速道路では漫然と運転せず、常に状況を把握しながら走るようにしましょう[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/04/20240408_Traffic_Accident_Trouble_AdobeStock_0001.jpg?v=1712566949)
いよいよ前が詰まってきたら、前後のクルマとの距離に注意しながら緩やかに減速します。
そしてハザードランプの点灯に加え、ブレーキペダルを複数回踏むことで後続車両に注意を促し、急接近しようとするクルマへ危険を知らせます。
また、万が一追突された事態に備えて、渋滞によって停止する際も、前のクルマとの車間距離を十分にとって停止しましょう。
ただし、車間距離の空けすぎもよくありません。
JAF(日本自動車連盟)によると、車間を空けすぎていると、そのクルマの後続が車間を詰める傾向があるといいます。
そうしたクルマは頻繁にブレーキを踏む傾向にあるため後続車が警戒し、これも渋滞の原因となるとのこと。
渋滞中や渋滞末尾では、ハザードランプの点灯に加えブレーキランプの複数点灯をするとともに、適切な車間距離をとることを意識するようにしたいものです。
※ ※ ※
JAFは「渋滞緩和策」として、車間距離制御装置(ACC:アダプティブクルーズコントロール)の活用を提唱しています。
ACCは、ここ数年の間に発売された新型車の多くに、先進運転支援機能のひとつとして標準装備されるようになりました。
システムが車間距離を一定に保ってくれることで常に安全な車間を確保でき、また、サグ部分(下り坂から上り坂に変わる部分)で、自然渋滞の原因となる「自然減速」(無意識の速度緩和による速度低下)も防いでくれます。
これにより渋滞の緩和が期待できるほか、なによりドライバーの負担も軽減できるので、有効活用しない手はありません。
こうした先進運転支援機能を積極的に活用しながら、安心・安全で楽しいドライブをしましょう。
Writer: くるまのニュースライター 河馬 兎
お金と法律に関する複数の資格をもつWEBライター。好きな言葉は「お風呂」と「ハイボール」




































