激込み国道4号に夢のバイパス「東埼玉道路」どこまで進んだ? 外環道~圏央道の「第3放射ルート」レイクタウンから先へ工事進行中
埼玉県東部で新たな南北道路「東埼玉道路」が整備中です。いったいどんな道路で、どこまで工事が進んだのでしょうか。将来は高速道路も完成する予定です。
外環~圏央道つなぐ国道4号バイパス
東北道と常磐道のあいだには、広大な「高規格道路の空白地帯」があります。おもに越谷市を中心とする埼玉県東部エリアです。
国道4号が南北に走っていますが、朝夕を中心に交通量が多く、また頻繁に東西道路と交差して信号待ちが発生するため、渋滞が課題となっています。
そのため、ここに新たな高規格道路「東埼玉道路」が整備中となっています。いったいどんな道路で、どこまで工事が進んだのでしょうか。
東埼玉道路は、三郷JCTから西へ約3km進んだ外環道から北上し、越谷市と松伏町を経て、豊野工業団地で国道4号現道に合流し、国道16号に到達する、全17.6kmの計画です。
最終的には、高架の有料道路が外環道の「草加八潮IC・JCT(仮)」から国道16号の「庄和IC(仮)」へ直結し、2つの環状道路をつなぐ、NEXCO東日本による高速道路ルートが実現します。が、ひとまずは「側道部分」が先行して徐々に開通しています。
全通すれば、都心方面と郊外方面のあらたな放射道路として、国道4号の代替ルートが実現。国道4号の現道は交通量が減り、混雑緩和で生活利用者にとって利用しやすい道路になります。あわせて、松伏エリアで展開される「東埼玉テクノポリス」をはじめ工業団地にとって、信号待ちに左右されないスムーズな輸送路が確保されることとなります。
気になる進捗は以下のとおりです。
【側道部】
すでに開通しているのは、外環道からレイクタウンを超え、越谷市民球場付近までの5.7km。そこからさらに、国道4号へ合流するまでの8.7kmが事業化済みです。そのうち、2025年度に開通予定なのが、浦和野田線との交差部(松伏町田島)までの約3.8kmです。国道4号のバイパスとして、徐々に延伸開通を果たしています。
【高架部】
外環道から浦和野田線までの9.5kmが事業化済み。途中には柿木・レイクタウン北・増森付近に計3つのICが設置される予定です。まだ現場は動いておらず、調査と設計の段階です。計画では、2028年4月までに国の道路整備事業でおおかたの構造物を完成させ、そこからNEXCO東日本へバトンタッチして、有料道路としての施設を2年で仕上げて、完成に至ることになっています。
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2025年度開通をめざす側道部ですが、現場では盛土工事のための地盤改良などが進められています。時間のかかる古利根川の橋梁は先んじて進められ、すでに橋桁を架ける段階まで達しています。
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