熊本~延岡直結「九州中央道」宮崎県内「全通」へ前進!? 最後の未事業化区間が「概略ルート」決定プロセスへ 高千穂~延岡の高速ブツ切れ区間
熊本と延岡をつなぐ九州中央道のうち、宮崎県内の「最後の未事業化区間」が概略ルート検討に入りました。開通すればどう便利になるのでしょうか。
熊本~延岡を直結
国土交通省 九州地方整備局は2024年4月1日、今年度の計画を発表。そのなかで、新たに概略ルートを決定していく候補区間として、九州中央道の「平底~蔵田」を決定しています。
ここは、宮崎県内の九州中央道で「最後の未事業化区間」だったところ。開通すればどう便利になるのでしょうか。
九州中央道は、熊本~高千穂~延岡を直結する、九州の新たな東西軸となる道路です。
縦に長い宮崎県にあって、北部の中心都市として県人口2位を誇る延岡市。大分・別府と宮崎市の中間に位置するエリアですが、並行する鉄道はありません。
かつては「国鉄高千穂線」が県境を越えて熊本直結を計画しましたが、実現することなく、第3セクター「高千穂鉄道」となって2008年に廃止されています。
気づけば大半が事業化済み・開通済みとなっています。熊本県側は九州道の嘉島JCTから山都通潤橋ICまでの23kmが開通済み。そこから清和ICまでが事業化していて、県境部の蘇陽~雲海橋も事業済みで、延岡JCTからの約13kmが開通済みです。
そんななか、最後まで概略ルートすら決まっていなかったのが、熊本県側では清和~蘇陽、宮崎県側では平底~蔵田でした。今回、宮崎県側で概略ルート決定のための「計画段階評価」がはじまります。
概略ルートが決まれば、都市計画決定と環境アセスメントの手続きがおこなわれ、完了すれば事業化待ちとなります。
開通すれば、延岡から高千穂をこえて熊本県内まで、高速道路でつながることとなります。
今回の概略ルート検討開始にあたり、延岡市長は「全線開通に近づく大きな一歩となることから、大変喜ばしく思っております」とコメントしています。
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