高速道「ETC割引」でかなり安くなる!? 4月から「平日朝夕割引」エリア拡大、対象はどこ? さらに「深夜割」も見直しか
国土交通省道路局は「新たな高速道路料金に関する基本方針」という資料を公表しています。その中でも特に注目されているのが「平日朝夕割引の見直し」ですが、どのような変更があるのでしょうか。
「ETC割引」見直し? 現行の制度からどう変わるのか
2024年4月から、社会実験として複数の地域で新たなETC割引制度が開始されます。
では、一体どのような制度なのでしょうか。
2023年12月22日、国土交通省道路局は「新たな高速道路料金に関する基本方針」という資料を公表しています。
この資料では物流対策や観光振興、生活対策などあらゆる観点から高速道路の料金割引を見直す方針を明らかにしています。
その中でも特に注目されているのが「平日朝夕割引の見直し」です。
平日の朝と夕方の通勤時間帯は一般道路が混雑しやすい傾向にあり、一般道路と並行する地方部の高速道路では、交通量に余裕のある高速道路への利用を促進するため通勤時間帯の料金割引をおこなっています。
具体的には平日の6時-9時と17時-20時の間にETCを利用して料金所を通過した場合、毎月の利用回数に応じて料金が最大50%割引されます。
利用に際しては「朝夕1回ずつの1日2回まで」、「1回の利用につき最大100km分まで」、「地方部のみ」といった条件があるものの、割引率は月5-9回利用する場合で30%、10回以上で50%と非常に高くなっています。
うまく活用すれば交通費が大幅に削減できるものの、割引が平日の朝夕に限定されているため多様化する勤務形態に対応できていない、一部の高速道路では通勤時間帯に混雑が発生するといった課題が指摘されていました。
このような状況を受け、このたび平日朝夕割引が見直される運びとなったのです。
見直しの内容としては、「1.割引の適用時間帯を全日・24時間に拡大」、「2.利用者が登録したIC(インターチェンジ)間を最大50%割引」の2点が挙げられます。
1.については、働き方や労働時間が多様化する中で平日の朝夕に限らず、すべての曜日・時間帯で料金割引が受けられるというものです。
2.は一定のIC間を月に10往復以上利用する場合に、その区間の20回相当分の支払いに使用できる「通勤パス」を10回分の料金で事前購入できるという制度です。
20回相当分の料金までは定額で、それ以上の利用については料金が別途請求されます。なお、この制度は1日3回までの走行が割引対象です。
このように割引が見直されれば、これまで条件がマッチしていなかった多くの人にとって利用しやすいものとなります。
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