1.8リッターエンジンで300馬力! 全長4.4m“ちょうどいい”ボディの「爆速ハッチバック」がスゴイ! 「専用装備」もり沢山&“6速MT”もあるスポーティ仕様! ルノー「メガーヌ R.S.ウルティム」とは?

モータースポーツの分野で数々の歴史を培ってきた「ルノー・スポール」。この名を冠する最後のモデルとなる限定車「メガーヌ R.S. ウルティム」とは一体どのようなクルマなのでしょうか。

1.8リッター300馬力で最速狙うハッチバック

「ルノー・スポール」は、1967年に設立され、長年にわたりモータースポーツ業界を牽引してきたフランスの自動車メーカー「ルノー」のモータースポーツおよびスポーツモデル開発を担う部門です。

 この部門は、モータースポーツを中心としたブランドイメージの向上に大きく貢献してきましたが、2021年5月にルノーグループの新たなスポーツブランド「アルピーヌ」に役割が引き継がれ、「ルノー・スポール」の名称は終了しました。

 2023年4月から受注を開始した「メガーヌ R.S. ウルティム」は、そんなルノー・スポールの名を冠した最後のクルマです。

 量産FF車最速への挑戦と情熱の集大成といわれていますが、一体どのようなクルマなのでしょうか。

FF最速に挑んだ爆速コンパクトスポーツカーとは?
FF最速に挑んだ爆速コンパクトスポーツカーとは?

 メガーヌ R.S. ウルティムは、ルノーのコンパクトカー「メガーヌ」をベースにした、ルノー・スポールの最終限定モデルです。

 メガーヌは1995年に初代が登場したルノーの主力車種で、Cセグメントに属する実用的なハッチバックです。

 一方、メガーヌ R.S. シリーズは、そのスポーツ性能を極限まで高めた高性能版で、モータースポーツ技術を投入し、特にFF車最速を目指したモデルとして知られています。

 メガーヌ R.S. ウルティムは、2023年4月から受注開始された1967台限定の特別仕様車で、4代目メガーヌを基盤に、ルノー・スポールの集大成として開発されました。

 ボディサイズは全長4410mm×全幅1875mm×全高1465mm、ホイールベース2670mmで、かつての上位グレード「メガーヌ R.S. トロフィー」の装備を受け継いでいます。

 ロール抑制シャシー、トルセンLSD、前輪アルミ製ハブ、鋳鉄製スリット入りブレーキディスクなどを採用し、公道での快適性を保ちつつサーキット走行にも対応可能です。

 エクステリアは、ブラックのルノーロゴ、ブリリアントブラックのリアディフューザーやフロントF1ブレードなどの専用装備により個性が際立ち、19インチアロイホイール「Fuji Light」とブリヂストン ポテンザ S007タイヤの組み合わせで軽量化を図り、サーキットレベルの俊敏性を確保しています。

 ボディカラーは、ブラック「ノワール エトワール M」を含むホワイト系、イエロー系、オレンジ系の全4色から選択可能です。

 インテリアは、カーボン調素材やレッド&グレーのステッチが施され、スポーティな雰囲気を演出しています。

 座席にはホールド性と快適性に優れたアルカンタラ表皮のレカロ製フロントバケットシートを採用し、ナパレザーとアルカンタラで仕上げられたステアリングは、メガーヌ R.S. ウルティム独自のデザインとなっています。

 パワートレインは、モータースポーツの技術が集約されており、1.8リッター直列4気筒16バルブ直噴ターボエンジンとセラミックボールベアリング搭載のターボタービンを組み合わせ、最高出力300ps、最大トルクはEDCモデルで420Nm、MTモデルで400Nmを発生します。

 駆動方式はFFで、トランスミッションは電子制御6速AT(EDC)または6速MTが選べます。

 なお、メガーヌ R.S. ウルティムの価格は消費税込みで659万円です。

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Writer: 紫苑玲

栃木県在住。新車、軽貨物、車の中古買取相場、テック、金相場などのジャンルで記事を執筆するフリーランスライター。ドライブが趣味。SUVとスポーツカーの2台を使い分け中。自宅前が登山道のため、緊張感がある車生活を送っている。

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