日産「新型エルグランド」公開! デビュー14年目の”進化”で「価格100万円以上」アップ!? もっとも”大きな変化”とは
先進運転支援機能も進化&標準装備化
もうひとつの大きな進化が、ADAS(先進運転支援機能)です。
2012年、「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を世界初採用したのを皮切りに、一部改良のタイミングで「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」(衝突被害軽減ブレーキ)や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」などを随時導入していき、さらにその多くを標準装備化していきました。
2020年のマイナーチェンジではさらに、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)やインテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)などの先進安全技術を標準装備化し、サポカーSワイドの該当車となっています。
そして今回、2024年3月に実施された一部仕様変更では、「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」と「ディスプレイ付自動防眩式ルームミラー」が全車標準装備化され、エルグランドの安全性がさらに高められました。
今回発表された最新版エルグランドの販売価格は、2.5リッター版「250ハイウェイスターS」(FF)が408万2100円、3.5リッター版「350ハイウェイスター プレミアム」(FF)が544万1700円などとなっています。
2010年登場時から同一グレードで比較すると、例えば350ハイウェイスター プレミアムの場合、およそ14年弱の間に108万4200円の差が生じました。
しかしその間、外装デザインは別物のように進化したほか、数々の先進運転支援機能が標準装備化されるなど、安全面においてもかなり大きな進化が見られます。
また14年の間には消費税が5%から10%へ上昇している点も見逃せない違いとして挙げられ、ちなみに税抜きで比較した場合には、79万7000円の差額となります。
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一方で現行エルグランドは、燃費と環境性能向上に大きく貢献するハイブリッドなどの電動化技術導入を実施しておらず、ライバル車に大きく差をつけられているのも事実です。
パワートレインに関してはこれまでの大幅改良で手を付けられていないことから、将来のフルモデルチェンジまで待つ必要があるのかもしれません。
日産は、新たな経営計画「The Arc」を2024年3月25日に発表し、2024年度から2026年度にかけおよそ3年間で30車種の新型車投入や、電動化の推進などについて明らかにしましたが、そのなかには「次期型エルグランド」を想起させるラージミニバンの姿も含まれていました。
正式な登場時期などの発表は今のところありませんが、まだ見ぬ4代目の次期型エルグランド登場を大いに期待したいところです。
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