ホンダ「シティ」実車展示! ターボ仕様やRSも設定! HV需要も高まり販売好調!? ホンダのタイ市場動向は

ホンダがタイ市場で成功する鍵は?

 EVについては、BYDを筆頭に中国の地場大手、中堅、そしてベンチャーなど様々なメーカーがタイ市場に対して一挙に参入してきたところです。

 タイのユーザーとしては、EVには税制優遇もあり、また次世代技術に対する感心も高いため、中国EVの販売は一時的に伸びているといいます。

 かなり戦略的な価格設定をしている中国メーカーも見受けられますが、タイでのEV市場はまだ課題を抱えている状況となります。

 充電インフラの整備はもちろんのこと、リセールバリュー(再販価格)も不透明さが残っている状況です。

 そうした中、ホンダが日系メーカーとしていち早く、EVの現地生産に乗り出した意義はとても大きいと感じます。

 中国市場において、ホンダはEVラインアップ展開で中国メーカーに対して出遅れたという反省があり、その教訓をタイを中心とした東南アジアで活かしていこうという意気込みを今回のショーの現場で感じることができました。

タイのイベントに出展したホンダブースの様子
タイのイベントに出展したホンダブースの様子

 また、今回から2輪車ショーも同時開催となり、アジアで二輪車販売台数が多いホンダとしては、二輪車についてもEV化に向けた準備をタイで着々と進めています。

 日本でも本格的な実用化を目指す、交換式の小型バッテリーシステム、モバイルパワーパック(MPP)についてもタイでの普及を検討していく構えです。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。

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