日産は2024年3月25日、新たな経営計画「The Arc」を発表しました。
　
　そのなかで、2024年度から2026年度にかけての新型車の投入や、電動化の推進などについて明らかにしたのですが、今後3年間で30車種の新型車を投入するといいます。

　The Arcは、2024年度から2026年度までの中期の取り組みと、2030年までの中長期の取り組みから構成されています。

　日産の新型車戦略についても言及され、2026年度まで、16車種の電動車両を含む30車種の新型車を投入し、内燃機関（ICE）を搭載する乗用車の60％を刷新する計画です。

　これにより、2026年度までに2023年度比で100万台の販売増と営業利益率6%以上を目指すといいます。

　そのなかで、2024年度に4車種が投入されることを明言。すでにインフィニティ「QX80」と日産「キックス」が発表されていますが、さらに日産「ムラーノ」と「パトロール／アルマーダ」の車名があげられました。

　パトロール／アルマーダとはどのようなモデルなのでしょうか。

　両車はかつて日本で販売されていた本格四駆「サファリ」の後継車として位置づけられているモデルで、パトロールは中東やオーストラリアなど、アルマーダは北米を中心に販売。トヨタの本格四駆である「ランドクルーザー」のライバル車としても知られています。

　現行モデルは2010年に登場。5ｍを超える全長や約2mの全幅の大型3列シートSUVとして人気を誇ります。

　両車のパワートレインは、最高出力400馬力を発揮する5.6リッターV型8気筒ガソリンエンジンに7速ATと組み合わされ、最大8500ポンドのけん引能力を確保。

　さらに、パトロールには最高出力275馬力の4リッターV型6気筒ガソリンエンジンも用意されます。

　そして、NISMOがチューニングをおこなった「パトロールNISMO」も存在。NISMO独自の赤いエアロパーツによってスポーティさが増したほか、Vモーショングリルやハニカム状の立体的なメッシュ、NISMOエンブレムなどにより、堂々とした佇まいが特徴です。

　パトロールNISMOに搭載される5.6リッターV型8気筒エンジンは、日産「GT-R」のエンジンをハンドメイドする匠が組み上げるもの。NISMOチューニングが施されて最高出力428馬力、最大トルク560Nmにパワーアップしました。

　パトロール／アルマーダともに、卓越した悪路走破性を実現。オールモード4×4システムは、モードを切り替えることで、オンロードでもオフロードでもさまざまな状況に対応できます。

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　The Arcでは、今後投入される予定の新型車のシルエット画像が映し出された映像もあり、そのなかに新型パトロール／アルマーダが含まれていたものと思われます。

　シルエットを見る限り、いずれの車種も近未来的なヘッドライトやテールライトを装着しているようで、新型パトロール／アルマーダについても先進的なスタイリングで登場するのではないでしょうか。

　今回は新型パトロール／アルマーダの詳細については触れられておらず、続報の発表が期待されます。