日産「14代目スカイライン」登場!? 伝統の「丸目4灯」見えたッ! 「スカイラインを諦めません」は本当だった?

日産は、自社の価値・競争力・収益性を向上させる経営計画「The Arc」を発表しました。今後登場予定のクルマも示唆されましたが、日産の伝統といえる「丸目4灯テールライト」のクルマも。これは「次期型スカイライン」なのでしょうか。

「日産自動車は決してスカイラインを諦めません」から3年… 丸目4灯が見えた!

 2024年3月25日に日産は長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」の実現に向けた経営計画「The Arc」を発表しました。
 
 同時に今後登場するモデルも示唆されましたが、そこには「丸目4灯テールライト」のクルマも。

この後ろ姿は…まさか! 日産伝統のあのクルマ?
この後ろ姿は…まさか! 日産伝統のあのクルマ?

 今から3年前、某経済メディアがこのような記事を掲載しました。

「スカイライン開発中止」「日産の象徴、開発に幕」

 これに対して、執行役副社長(当時)の星野朝子氏は「そのような意思決定をした事実は一切ございません。日産自動車は決してスカイラインを諦めません」と報道をキッパリと否定しました。

 しかし、13代目となる現行モデルは途中で大幅改良が行なわれるも、デビューは2013年とロングライフなのも事実です。

 そんな中、2024年3月25日に日産の経営計画「The Act」が発表され、スカイラインを匂わすヒントがありました。その前に「The Act」の内容を簡単に説明していきましょう。

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 1・製品攻勢の拡大
 今後3年間で30車種の新型車を投入。そのうち16台車種を電動車両、14車種がICE車両と、多様なお客様のニーズと市場毎に異なる電動化のペースに対応

 2・電動化推進
EVの競争力を向上させるため、次世代EVのコストを30%削減し、2030年度までにICEと同等コストを実現

 3・エンジニアリングと製造の新アプローチ
日産独自のファミリー開発により、EVの開発コスト大幅削減。同コンセプトで開発したEVは2027年度より生産開始

 4・新技術
多様なバッテリーのラインアップ(進化型NCMリチウムイオン/LFP/全固体)、次世代プロパイロットなど

 5・戦略的パートナーシップ
技術、商品ポートフォリオ、ソフトウェアサービスの分野で拡大
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 要するに、日産ならではの強みとなる技術の優位性/差別化を活かし、価格・競争力・収益性を向上させると言う宣言です。

 内田誠社長兼CEOによるプレゼンテーションの中で、「これから投入する新型車」についての映像が流されました。

 その映像では、「常識を覆す挑戦だ」。「まだ見ぬ世界に胸を躍らせていく」、「お客さま一人一人に合わせた多彩なモデルと多様なパワートレインで情熱と興奮を呼び起こす」と言った挑戦的なキーワード。

 さらに将来登場する複数のモデルの走行シーンが流れました。と言っても、ヘッドライト/テールライト以外はシルエットのみです。

 ただ、後方のアングルからのシーンで「丸目4灯テール」のセダンっぽいモデルを発見。

 ちなみに前方のアングルからのシーンで確認すると、横一文字の薄型ヘッドライトに加えて他のモデルよりも明らかに全高が低いのが分かります。

 更に横からのアングルのシーンでは、ハイデッキながらも4ドアクーペ風のシルエットを確認しました。

 これらから推測すると、ズバリ「次期スカイラインは存在、すでに開発は進められている」と言う事が解ります。

 ただ、14代目となる次期型は、単なる世代交代に留まらず従来のスカイラインとは異なるコンセプトを掲げたモデルになる、と筆者は予想します。

 先日、限定1000台が即完売してしまったスカイラインNISMOですが、日産はこのモデルを「スカイラインGTの集大成」とアナウンス。

 集大成とは「多くの要素や成果が一つにまとまり、最高点や完成形」を意味します。

 これを踏まえると、ピュアなグランドツーリングカーとしてのスカイラインは現行モデル(=13代目)で一旦区切りをつけ、次期スカイラインはこれまでとは違う新たな価値・魅力がプラスされると考えられます。

 それが2026年度までに投入される予定の16車種の中の電動車なのか。

 それとも14車種の中のICEなのか。

 それとも2027年度より生産開始されるファミリー開発EVの一員になるのか。

 現時点では全く解りませんが、ちなみに2027年はスカイライン生誕70周年の節目の年となります。

 日産の現行ラインナップの中で最も長い歴史を持つスカイライン、だからこそ次世代に向けたイノベーションに期待したい所です。スカイラインの“リ・ボーン”楽しみです。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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