まさに新型「パジェロ」誕生! 12年ぶり復活の「本格4WD」の“オフロード耐性”がスゴすぎ! 素人でも楽しめる「トライトン」が無敵すぎた
2023年7月26日、約9年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型「トライトン」が、タイ・バンコクで世界初公開されました。日本でも2024年2月15日から販売が行われています。そんなトライトンをオフロード素人の編集部員が、オフロードコースで試乗する機会を得たので、レポートします。
新型トライトンの走破性は如何ほど?
2023年7月26日、約9年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型「トライトン」が、タイ・バンコクで世界初公開されました。日本でも2024年2月15日から販売が行われています。
日本では約12年ぶりの復活となった三菱の1トンピックアップトラックはどのような仕上がりとなっているのでしょうか。オフロード素人の編集部員が、オフロードコースで試乗する機会を得たので、レポートします。
トライトンは1978年に発売された『フォルテ』をルーツとする1トンピックアップトラック。
登場以来、45年間で5世代にわたり約570万台を生産、世界約150ヵ国で販売されてきた三菱自動車の世界戦略車です。
6世代目となる新型トライトンでは、「Power for Adventure」という商品コンセプトのもと、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新しています。
国外では、シングルキャブや、車高の低いモデル、2WDモデルなど様々なボディタイプが展開されますが、日本市場へ投入するボディタイプはダブルキャブ、駆動方式は4WDのみです。
そんな新型トライトンですが、ダカールラリーで鍛えた4WD 性能・堅牢性・信頼性といった“パジェロDNA”が盛り込まれているといいます。
言い方を変えれば「パジェロの技術を進化させた素晴らしい走破性能と耐久性を誇るモデル」だといったところ。
そう言われれば当然気になるのがオフロードでの走りですが、実際どうなのでしょうか。オフロード素人の編集部員が、オフロードコースで試乗する機会を得ることができたので“正直な感想”をレポートします。
走行したのは「富士ヶ嶺オフロード(山梨県)」。富士山を目の前にした雄大な景観が特徴的なコースで、2万4000坪の敷地に、400mヒルクライム、35度、30度ヒルクライム、モーグル、バケツ、ロックタイヤ、マットボギー,ウォッシュボードなど様々なコースが完備されています。
激しい起伏や岩だらけの道、ゲレンデ級の急勾配を含んでいるので、初見の感想は“クルマが走る道じゃないけど…”でした。
早速急勾配を登っていきますが、150kWの最高出力と約1500rpmからフラットに発生する470 N・mの最大トルクを持つ新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジンによって、勾配をものともせず登っていきます。
そしてこの激しい勾配に加え岩だらけのロックエリアに、“流石に登り切るには優れた運転技術が必要なのでは…”と思うほどの路面ですが、トライトンはものともせずに登っていきます。もはや逆に“スタックさせるほうが困難”なほどです。
これには、新開発のサスペンションによる優れた操縦安定性や、『パジェロ』譲りのSS4-IIシステムが機能しているようです。
今回のトライトンでは、サスペンションに、フロントはダブルウィッシュボーン式を採用。アッパーアーム取り付け部を上方に設定したハイマウントタイプとすることで、ストロークを確保して接地性の向上を実現。リヤサスペンションは強度を確保しながら軽量化したリーフスプリング式を採用し、大径のショックアブソーバーと共に快適な乗り心地を実現しています。
また、4WDシステムは、前述の通り、三菱自動車独自のSS4-IIシステムを採用。4WDモードは後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、更によりローギヤの「4LLc」の4種類が選択可能です。
走行中にダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更すること可能で、センターディファレンシャルには、前40%、後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えています。
これらのお陰で、荒れた岩地を余裕で走りきれる走破性に加え、“安定した乗り心地”を手に入れているのです。常識的な路面とはかけ離れた荒れ地でも優れた乗り心地を発揮するので、驚くほど不安なく悪路を走破できてしまいます。
また、前方に取り付けられたカメラにより、激しい勾配では確認しにくい、行く先の路面も把握可能。この点も“安心感”に繋がります。
急勾配を下るときも、自動的にブレーキ制御を行い一定の速度を保ってくれる「ヒルディセントコントロール」がついているので、こちらもラクラク走行してしまいました。
これはあまりにもヘンテコすぎて言葉がでない。
どうやったらここまでひどいデザインになるのか。
これはもうだめだ。