突然の降雪どうする? 「雪道・凍結路」違いはある? 慣れても慣れなくても“走る際に気をつけるポイント”とは
東京地方では2024年3月8日の未明から朝にかけて雪や雨となり、積雪となる所がある見込みです。冬場は、天候により路面状況が頻繁に変わり、運転にも気を遣うシーズンです。たとえば、雪が積もるうちは比較的走りやすくても、やがてその雪はクルマで踏み固められ冷え込みとともに凍りだします。こうした道路を走るコツはどのようなものでしょうか。
通勤・通学等の際には交通状況や歩行時の足元などに十分ご注意ください
2024年3月8日の未明から朝にかけて東京地方では、雪や雨となり積雪となる所がある見込みです。そうした場合に慣れない人は運転にも緊張してしまいます。
では、こうした道路を走るコツはどのようなものでしょうか。
気温が下がり雪も降る冬場は、天候により路面状況が頻繁に変わり、運転にも気を遣うシーズンです。
たとえば、雪が積もるうちは比較的走りやすくても、やがてその雪はクルマで踏み固められ冷え込みとともに凍りだします。
そうなった日は、タイヤがつるつると滑りだします。また、シャーベット状の雪が薄く積もる道路も操作が難しくなります。
実際に、積雪路面は乾いた路面の3倍ほど滑りやすいといわれていますが、さらに路面が凍結するとその差は8倍に広がるようです。
そのため、雪道は緊張する、という人も多いのではないでしょうか。
雪道や凍った道は、ツルツル滑るスリップ現象が起きやすく危険です。タイヤと路面の間に水が入りグリップ力が失われるためです。
クルマがコントロール不能になると、スリップして路肩に突っ込むということもあります。
雪道では追突や玉突き事故のニュースが増えますが、これもスリップ現象が多発するためです。
雪道とは別に、氷のように凍結した路面はアイスバーンと呼ばれます。
アイスバーンの場合はスタッドレスタイヤを履いていてもスリップが起こりやすく、雪道より慎重な運転が求められます。
とくに、急に冷える夜間や明け方は道路が薄い氷で覆われ、ブラックアイスバーンと呼ぶ状態になることがあり、さらに滑りやすく危険です。
アスファルトが見えた状態で凍っているとアイスバーンとはわかりづらいので、それと知らずに進入したクルマが大きな事故を起こすケースは少なくありません。
そのため、雪道やアイスバーンを運転するときのコツを知っておく必要があります。
まず、ノーマルタイヤを使用するのは非常に危険なので、スタッドレスタイヤやチェーンを必ず装着することが大切です。
そのうえで、加速や停車時にタイヤの反応が悪くなるので、丁寧に操作することを心がけるとよいでしょう。
アクセルやブレーキは6分目を意識し、急ハンドルは慎みます。また、フットブレーキに頼らず、エンジンブレーキを使って減速するとスリップしにくくなります。
思うように止まれないため、車間距離を多くとることも事故防止につながります。できれば、いつもの2倍くらい長く保つと安心できるでしょう。
さらに、走行スピードを制限速度より10km/hから20km/hほど抑えるとより効果的です。
また、雪道では、とくに注意して運転したほうがよい場所もあります。
ひとつは、クルマの動作が不安定になりやすい交差点などカーブで、ただアクセルペダルを離して曲がるといった操作は非常に危険です。
カーブ直前までにエンジンブレーキを使って十分に減速し、アクセルを一定に保って慎重にカーブを抜けるようにするとよいでしょう。
雪の上り坂道では、急激にアクセルを踏み込むと、タイヤが空回りする可能性があります。そのため、ちょうどいい加減をみながらアクセルを操作するとよいでしょう。
下り坂では、クルマが前のめり、おしり側が振れやすくなります。こうした場所では、エンジンブレーキも使って運転するとクルマのスピンを防げます。
クルマが通った跡の轍(わだち)を走るときは、ハンドルをとられたりしたりしないように、なるべく轍の流れに逆らわず、十分にスピードを落として走行するとよいでしょう。
さらに、アイスバーンの場合は、雪道よりも滑るので要注意です。こうした場所では、滑ることを前提にして、常にクルマの次の動作を予測して運転するくらいの慎重さを持ってもおかしくありません。
アイスバーンができやすいのは、カーブや橋の上、トンネルの出入り口、交通量の多い交差点といわれています。
加えて、ブラックアイスバーンは、雨が降ったあとの急に冷え込む夜間や明け方に発生しやすいので、雪が降らない日でも注意が必要です。
通る予定の道が凍りそうな天候のときは、違うルートに変更するなど、そのときの路面状況に応じて違う選択肢を選ぶことも大切でしょう。
降雪、凍結路。事故る車は4WDのSUVが多い。理由は簡単!速度の出しすぎ