日産がド迫力の「新マーチ」を提案! かつての「名車」を今アピールする狙いとは? 斬新シャープに仕上げた“墨仕様”に大注目

日産のメキシコ法人は、コンパクトカー「マーチ」が独身ユーザーに最適なモデルの1台であると発表しました。一体なぜこのタイミングで同車を提案したのでしょうか。

日産が今「マーチ」を提案した理由とは?

 2024年2月21日、日産のメキシコ法人(以下、日産)は同国で2月13日に祝われる「独身の日」に合わせたセールスプロモーションとして、コンパクトカー「マーチ」が独身ユーザーに最適なモデルの1台であると発表しました。

新しい日産「マーチ」はイケメンに!
新しい日産「マーチ」はイケメンに!

 マーチは、日産が日本国内でもラインナップしていたコンパクトカーで、初代モデルは1982年に登場。

「誰でも乗りこなせるコンパクトさ」や「コスパがいい乗用車」として人気を博し、日産におけるエントリーモデルの座を担っていました。

 その後1992年に2代目モデル、2002年に3代目モデル、2010年に4代目モデル(K13型)が登場しましたが、誕生から40年目となる2022年には日本仕様の生産が終了。

 現在は新車としては販売されておらず、かつて人気モデルだったその名はすっかり影を潜めています。

 そんなマーチですが、実は欧州を中心に5世代目となる「K14型(海外名:マイクラ)」が現在も販売されているほか、日本で販売していたK13型も姿を変えてグローバルに展開されていることは意外と知られていません。

 今回、日産が独身の日に提案したマーチも、このK13型を改良したタイプで、そのフォルムは日本で販売していた4代目そのものですが、フロント周りを中心に大きくデザインが変更されています。

 まず左右のヘッドライトは釣り上がった精悍な形状となり、中心に備わるラジエーターグリルには最新の日産車に共通するファミリーフェイスの「Vモーショングリル」を大型にしつつ採用。

 さらにリア周りもディフューザー風のパーツをバンパーに取り付けたことで、かつての日本仕様と同じボディとは思えないほどスポーティな雰囲気を実現しました。

 また外観だけでなくインテリアも進化しており、ステアリングには新たにシャープなデザインが採用されたほか、センターコンソールのデザインも刷新しています。

 搭載するパワートレインは、最高出力106馬力・最大トルク105Nmを発揮する1.6リッター直列4気筒エンジンとし、4速ATおよび5速MTのトランスミッションを組み合わせます。

 このマーチを独身者に最適なモデルとして提案された理由について日産は、以下のように説明します。

「オーナーが一人旅に出発するために安全で実用的、かつ高性能なモデルを探す場合、マーチは最も魅力的選択肢でしょう。

 まず同車は、日本のブランドが機能・性能・装備のバランスを完璧に調整しており、このセグメントにおける装備と安全性の面でも高い完成度を誇ります。

 またマーチの特徴として燃費性能の高さも見逃せません。市街地は最大16.1km/L、高速道路なら最大21.1km/Lもの低燃費での走行が可能です。

 さらにマーチを購入する場合、信用履歴や収入証明を必要としないタイプの、若い大学生向けの魅力的な融資プランを利用することもできます」

※ ※ ※

 メキシコでのマーチの車両価格は、MTモデルが27万900メキシコ・ペソ(約238万円)から、ATモデルが29万2900メキシコ・ペソ(約258万円)からです。

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