なぜ「軽トラック」が海外でブームに? 日本の“中古軽トラ”が高騰中 大型モデルの多いアメリカで人気の理由とは

特に人気のモデルは何がある? 「日本仕様そのまま」のスタイルも人気か

 そんな軽トラックではありますが、どんなものでもアメリカで高値で売れるというワケではなく、最低でも四輪駆動であることはマストと言えます。

 荷台部分は固定式の荷台を持つ通常のトラックよりも、上げ下げが可能な機構を持つダンプ仕様の方がより高値で売れていました。

 これは前述したように農場や牧場、オフロードなどで使われることが多いため、四輪駆動かつ荷台に積んだものを楽に降ろすことができるダンプが重宝されるという非常に合理的な理由となっています。

日本で活躍していたままの姿が好まれる傾向に。例えば青果店や八百屋などの表記も魅力だという
日本で活躍していたままの姿が好まれる傾向に。例えば青果店や八百屋などの表記も魅力だという

 そして、アメリカではご存知の通り軽トラックだけでなく、25年ルールによって多くの日本車が入ってきており、スポーツカーだけでなく、ミニバンやセダン、SUVなどさまざまな車型が販売されています。

 これに伴って日本仕様のアイテムも人気となっており、カタログや雑誌はもちろんのこと、日本の車検・点検ステッカーや車庫証明のステッカーなどはあえて剥がさずそのままにして、日本から輸入した車両であることをアピールするユーザーも少なくないんだとか。

 日本で生まれた軽トラックが海を越えて評価されているのは嬉しく思う一方で、中古車を狙っていた人にとっては価格が上昇してしまうというデメリットもあるため、複雑な思いというのが正直なところでしょうか。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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